今回は西野亮廣さんの「えんとつ街のプペル」を紹介したいと思います。
物語の舞台はえんとつ街。空が煙に覆われた星が見えない町が舞台です。
どんより煙に覆われたこの町は監視社会。規律に反した言動をすると罰せられます。空に星があることを隠されたえんとつ町では「空に星があるのでは?」と言うだけでも異端者扱いされるのです。
街の設定としては抽象化されていますが、夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる、日本社会を象徴する舞台です。かつて”芸人から絵本作家になる””絵本をネットで無料公開する””クラウドファウンディングで予約販売をする””サロンを作って仲間作りをする”など数々の先進的なビジネスを手掛けた西野亮廣さんの体験談が物語のベースになっており、最後に満点の星が輝く場面では涙なくしてはみれない物語です。
それではえんとつ街のプペルを紹介していきたいと思います。
映画「えんとつ街のプペル」とは
何と言っても「えんとつ街のプペル」を一躍有名にしたのが映画です。その制作段階で多くの参加者を募り映画への意見を反映したり、その制作風景を公開したり、公開前に台本を販売したりと、まるで自分たちが映画を一緒に生み出しているような手法はこれまでの映画製作には無かった新しい時代を切り拓く西野さんの想いが詰まった作品となりました。
完成した時に皆で喜び合った、映画を観て一緒に涙した、参加した皆さんには”自分の子供”のような映画となりました。
主題歌となったのは当時無名の歌手ロザリーナが歌った「えんとつ街のプペル」
映画の内容を凝縮した歌で、これから関係した皆の人生の応援歌となっています。
主題歌「えんとつ街のプペル」ロザリーナ
伝説の舞台挨拶「挑戦者が笑われる世界を終わらせに来た」
映画が完成し試写会が開かれた時の西野さんが挨拶です。
「夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる。そんな世界を終わらせに来ました」という演説は多くの人に挑戦する勇気を与えてくれました。
我々も自分の夢を諦めず行動していきましょう!
映画の名場面シーン
今ではえんとつ街のプペルはアマゾンプライムでいつでも観る事ができます。
youtubeでも色んな名場面集が見れますので是非ご覧ください。
父ちゃんのモデルはET-KINGの”いときん”さん
最初に空には星がある!と言って子供たちに紙芝居を作って見せていた主人公ルビッチの父ちゃんのモデルは、西野さんのお友達でもある、お亡くなりになったET-KINGの”いときん”さんです。映画の父ちゃんは”いときん”さん、そっくりに描かれています。
映画公開に合わせて公開されたET-KINGカバー「えんとつ町のプペル」主題歌
映画「えんとつ町のプペル」特別篇MVは 何と!主演 hyde 監督 蜷川実花
「えんとつ町のプペルは日本のハロウィーンのアイコンになる」というテーマも持っています。そのテーマに沿ったyoutubeに無料公開されている特別なMVがありますので、是非ご覧下さい。
そのクオリティーは世界レベル。主演はラルクのhyde、監督は蜷川実花です。
その後、多くの映画祭の賞を受賞した「えんとつ町のプペル」ですが、最初から世界へ打って出ることを想定された映画であったことが分かります。狙っていたのは最初から「世界戦」でした。(サロンメンバーには旧知の事実!)
ミュージカル「えんとつ町のプペル」は無料公開中!
現在、ミュージカル「えんとつ町のプペル」は、これまでだと絶対に有り得ない「youtubeで無料公開中」です。これもミュージカルの本場、アメリカのブロードウェイをハックする最終目的もあり、その戦略のひとつでもあります。世界に広がる物語なのです。
見どころは沢山ありますが、映画で物語のキーパーソン「スコップ」の声優も担当されたオリラジの藤森さんがそのままスクリーンから飛び出しミュージカルにも出演されています。
「えんとつ町のプペル」は多くの人に知っていただく為、その著作権をある程度フリーにしており、多くの人が利用できるようになっています。ミュージカルも他の劇団さんでも上演されているということでとても先進的なプロジェクトであることが分かります。
劇団「フルーツバスケットさんのえんとつ町のプペル」
絵本「えんとつ町のプペル」から全ては始まった
全ては芸人から絵本作家になった西野さんの「絵本」から始まりました。
絵本を「本」として売るのではなく「えんとつ町の光の原画展」というイベントを全国各地で開催しその”お土産”として販売することで絵本として物語としての知名度を上げていった手法は凄いの一言に尽きますね。
また絵本はクラウドファウンディングを使い、世界の多くの貧困地域や日本でも絵本を買えない子供たちにプレゼントする活動も平行して行っています。
多くの方がYoutubeで絵本の読み聞かせを公開していますので、お子様と一緒にお楽しみください。
えんとつ町のプペル2の制作が始まっていますが、そのタイトルは「えんとつ町のプペル~約束の時計台~」という題名だそうです。絵本にも「チックタック~約束の時計台~」という物語がありますので、あの”戸田恵子”さんの読み聞かせもお楽しみください。