今回は”スーパーマーケットの正社員で働くメリット”を厳選して10項目
紹介していこうと思います。
分かりやすいところでは、スーパーマーケットは常に室内での仕事なので、熱中症になることはありませんし、暴風雨の時に”ずぶ濡れ”になることもありません。肉体労働という意味での「力(Power)」もそんなに必要ありませんので、非力な方に向いているというような感じです。
新卒入社やスーパーマーケット業界に転職を考えられている方に向けた記事となります。それではどうぞ!!
本記事の信頼性
私は「販売職×食品」業界で、これまで2回の転職に挑戦してきました。
✅1度目は24歳の時”スケールアップ”転職
地域生協から一部上場GMSへ
✅2度目は30歳の時”ステージアップ”転職
一部上場GMSから県域一番の食品SMへ
売場責任者(主任)→バイヤー、店長、事業責任者へ
タイプの違う3つの食品小売企業で経験を積む業界のプロです。
【Twitter】https://twitter.com/masa_m2
2022年に業界知見をまとめた著書
「スーパーマーケットの新潮流」を出版しました。
メリット①不況に強い業界である
1980年代後半のバブル期から90年代のバブル崩壊そして現在に至るまで、失われた20年とも30年とも言われていますが、上記表(1980年~2021年までの飲食料品小売業売上推移)は多少の凸凹はあるものの、継続して伸長しています。
本来であれば、総務省統計局の報告にもある様に2008年より日本の人口は減少に転じていますし、世帯所得も年々減少しており、一人当たりのGNPはとうとう韓国に抜かれてしまいました。少子高齢化も益々進む中、本来であれば売上は減少に転じるはずです。
これは、常に業界において新しいイノベーションを起こしながら新しい需要を喚起し成長していることを示しています。
例えば昭和の時代に花形であった製鉄業や造船業、自動車産業、白物家電産業、航空業界、TV業界、銀行はずっと成長を続けているでしょうか?否、世界中で起こる新しいイノベーションとの競争、生活の変化、科学技術の進歩、新しい感染症の拡大により無くなっていく仕事も多く存在します。
またイノベーションが無い業界もあります。私は先日、役所で登記関係の手続きをする機会がありましたが、何十年とコピーし続けている線が曲がった表にひとつづつ説明を聞きながら情報をボールペンで書いていき、間違えたら訂正印を押す・・・そのために2時間・・・。競争が存在せずイノベーションの必要が無い環境下においては、安定した仕事はあるかもしれませんが、未来に向けた希望やドキドキワクワクする瞬間がある様には思えません。
人は生きている限り栄養の摂取からは逃れられませんし、気分転換や旅行先などでしか味わえない地元のグルメ、お土産やギフトなど「人間と食」には接点が多く、需要も決して無くならない業界です。
最後に世界との競合においては、世界一の食品小売業であるウォルマートですが、先日西友との提携を解消し事実上撤退しました。過去を見てもフランスのカルフールなどの外資スーパーマーケットが上陸しましたが、日本の生鮮食品を中心とする高鮮度管理や単価が低い商習慣など様々な要因によって撤退しています。(唯一成功しているコストコは例外ですが)
この現象を見ても国内の競争は激化していますが、世界の中で見ると日本のスーパーマーケット業界は特殊なマーケットであり、参入障壁が高い様に感じます。
メリット②体力的な心配をすることはありません
私は個人的に一番のメリットではないかと思います。
夏の炎天下、大雨の日、体調がすぐれない日、営業や物流の仕事など外仕事である場合、体力勝負の面があります。体育会系の方はさておき、文化系の方は気になるところだと思います。
基本事務以外は立ち仕事という面はありますが、女性を中心に妊婦さんからお年寄りまで働いている職場です。店舗勤務の場合、基本お店から出ることはありません。体力的な心配がある方は候補にいれても良い職場であると思います。
メリット③女性の多い職場である(若い女子も!)
男性の方は気になるところ?かもしれませんが、スーパーマーケット店舗はパートタイマーさんの女性を中心に仕事を回しています。様々な経歴と年齢の方が働いています。だんだんとレジは無くなっていく運命にはありますが、気軽に出来る女子高生、女子大生のアルバイトとしてスーパーのレジは人気です。若い女子が多いのも特徴だと思います。
メリット④日中に2つのエリアで働く仕事である
事務仕事をしたことがある方は頷かれると思いますが、いつも同じ事務所で仕事をしていると息が詰まりそうになる瞬間が出てきます。固定された人間関係はつらい時があります。
その点、スーパーマーケットではバックルームでの仕事とお店の中の仕事の2つのエリアを行ったり来たりして働いています。お店の中は外部の方である「お客様」の目があります。気持ちを切り替える瞬間があるのは、とても良いことだと思います。
メリット⑤人に喜んでもらえる仕事である
何と言ってもスーパーマーケットの仕事で胸を張れることは「地域の方に喜んでいただける仕事である」という事ではないでしょうか。お店で働いていると「いつも有難う」という声をよく掛けていただけます。お客様にとっても普段のストレスから解放される楽しい買物のひと時は、癒しの時なのかもしれません。
そんな点で言うと、スーパーマーケットとディズニーランドは本質的には同質の仕事であるといつも思っています。
メリット⑥業界が大きく転職が容易である(つぶしが効く)
私が勤務した店舗でいうと半径2km圏内に競合店が”驚愕の”6店舗あったことがあります。
オーバーストアであるということは競争が激しいという反面、今のスキルを使ってできる職場が近隣に沢山あるということです。あなたが経営者(オーナー)でない限り今の職場を辞めなくてはならない状況が発生する確率はゼロではありません。
今、働いている店舗で自分が工夫をした売場を作り、商品が売れる法則を導き出したら、それはあなたの財産となり、他社で転職する際の強いカードになります。つぶしの効く仕事であるということは、条件が整えば、イチローや大谷選手の様にメジャーリーグに打って出ることもできるのです。
自分は会社の社蓄ではなく、対等の立場である(ギブ&テイクが成立している)働き方をしていくことが大切です。
メリット⑦料理が好きになり、生活に旬の味覚が登場する
スーパーマーケットで仕事をしていると、季節の旬や地域の生活催事に沿った仕事をしていくことになります。そろそろ6月梅を漬ける時期だなとか、7月は鰻(丑の日)の売場を広げる時期だねなど、季節催事の知識を学ぶようになります。
今まで無機質であった生活をしている方であれば、四季には色があり、食べるものが変わり、そこで季節を感じる人々がいるということに驚きと感動をされる方もいると思います。
そういったことに興味がある方は自分のご家庭にもそういった要素がどんどん入り、旬の味覚を口にする機会も増えます。食生活が豊かになることは間違いがないと思います。
メリット⑧給与水準も低くない(条件付き)
リクルートサイトを見ていると、食品小売業の給与水準はそんなに高い方ではないようです。企業を見ても地元の個人スーパーから中堅、大手まで様々な企業が経営しています。
給与については、出世すればそんなに給与水準は低くないと思っています。特に2つ出世したらある程度の生活は保障されると思います。
一般的な職位 | 店舗勤務 | 本部勤務 | 備考 |
---|---|---|---|
一般 | 一般 | 一般 | 正社員のスタート位置 |
主任 | 部門責任者 | 業務担当者 | 1ランク出世・手当付く |
係長 | 副店長 | バイヤー | ※ここから給与高くなる |
課長 | 店長 | 統括マネジャー | ※他業種と変わらぬ水準 |
部長以上 | 店舗部長 | 本部部長 | ※もちろん高い |
あとは企業の規模ではありますが、見てるべき点のひとつとしては「新しい店を出店できているか?」というところです。出店が止まっている企業はポジションが固定され、若手にチャンスが回ってきにくいと思います。
規模が大きすぎると全国転勤に振り回される人生となりますし、小さすぎると出世のチャンスが無い。自分の人生の優先順位と照らし合わせて挑戦する仕事を選ぶのが良いと思います。
メリット⑨本社勤務になったら・・・ビジネストレーダーに
店舗での勤務と本社での勤務は基本的に大きく違います(どちらが良いという訳ではありません)。例えば本社でバイヤーという仕事に就けば、ベンダー(卸)さんやメーカーさんとの商談を進めながら店舗で売る商品を決めたり、新しいコンセプトの商品を開発したりという自分の判断で「○○億円」を動かす仕事するようになります。
自社商品の製造を委託工場への視察や大都市圏の最新店舗の視察、定期的に行われている商品展示会に足を運ぶ出張が入ってきます。全国を飛び回り、良い商品を自社に取り込んでいく仕事。激務ではありますが、同時にやり甲斐もある仕事です。
一流の製造メーカーさんや地場の老舗、全国規模の商社や経営コンサルタントやデータ分析会社の方々と一緒にビジネスを進めていく仕事です。店舗での活躍することにより本社に呼ばれるチャンスが出てきます。本社勤務を経験することは人生の選択肢が広がるになると思います。
メリット⑩関連会社に対し上位の立場で仕事ができる
最後に業界特性のお話です。製造業にお勤めの経験がある方は身に染みて感じるところと思いますが、親会社と子会社の関係です。子会社に居ると分かりますが、親会社の意向には逆らうことはできません。逆らうと仕事がもらえなくなるからです。
その従属関係で理不尽な経験をされた方も多いと思います。スーパーマーケット業界においては、親会社にあたるのが店舗を持っているスーパーマーケットになります。仕入れ先は販路を確保する為にスーパーの意向を聞く側になります。
社内政治はありますが、基本的には圧倒的外圧によって窮地に陥るということはありません(M&Aされた場合は除く)。その点で商売は比較的やりやすいと感じています。
「販売職×食」業界で働いてみませか?
新卒で入った会社での自分の成長が感じられなくなりました。
先輩社員を見てると自分の将来が心配で・・。
若いうちに有益な経験を積んでおきたいと思い転職を考えているのですが、どう進めるのが良いのか・・悩んでいます。
そんな方にスーパーマーケット業界をおすすめします!
スーパーマーケット業界で働くメリットは、
【業界の特徴】
①仕事の汎用性が高く、現場のスキルを獲得することで日本中どこのスーパーでも正社員として働くことができます(専門性がある仕事)。
②”お客様のおいしい笑顔と健康をつくる”他者貢献の仕事です。
③”食べる”は不況に強い。コロナ禍ではむしろ売上が伸長する等、世の中の情勢に左右されにくい安定した業界です。
④お店の仕事だけではなく仕入担当(バイヤー)、物流管理、施設管理、人事総務、関連会社への出向など幅広い仕事をすることができます。
そんなスーパーマーケット業界にナビゲートします!
1st.転職への戦略を練ろう!
まず転職をすることを決意した時にはスケジュールを組む必要があります。
会社に退職の意思を示してから8か月以内に就職するのが良いと思います。
上図を参考に、ご自身のスケジュールをイメージしてみてください。
何だか心のモヤモヤが晴れ、ワクワクしてきませんか?
2nd.最強の「転職・攻略の書」と共に準備を進める
日本で最も就職が難しかった時代のことを「就職氷河期」と言います。
バブルがはじけ、先の見えない長い不況に入り(失われた30年と言われる)、しかも子供の数が一番多かった団塊Jr世代が就職・転職活動をしていた時代です(1995年~2005年)。
その時代に最も有名で、最強の書と言われていた本が「面接の達人(通称:メンタツ)」です。
私もこの本を参考に転職を成功させてきた1人であり
履歴書はどんなことを書くのか?面接ではどんなことを話すのか?それは”2つ”に絞られる
ということが分かりやすく書かれており普遍的で読みやすいのでおすすめです。
【中谷章宏さん紹介】~リーダー論の講演より~
↓ 「面接の達人」の内容を詳しく知りたい方はコチラの記事をご覧ください!
3rd.良い企業の面接がGetできる「プロの転職サイト(完全無料)」を使う
退職すると失業保険の手続きでハローワークに行き、求人情報を閲覧することができますが、大手の優良採用募集はあまりないと思います。
なぜなら優良の採用募集は、募集を出す媒体が事前に決まっているからです。
企業は質の高い人に来てほしい。日本には解雇規制があるので一度雇用したら解雇することが出来ないからです。失敗したくないので、きちんと転職サイト(エージェント)で人材を選別してもらい優秀な人を集めた中から採用したいと思うからです。
しかし多くの転職サイト(エージェント)に登録しても情報の整理が出来なくなるだけです。
無名で高額なサイトでは無く名の通った大手の「無料で利用できる」転職サイトに登録することをお薦めします。
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スーパーマーケット業界のすべてを解説
今回も最後まで読んでいただき有難うございました。
今後も有益な情報が提供できるよう頑張ってまいります!