【楽しく学べる】スーパーマーケットビジネスモデル解説⑬強いチームの作り方~Wリーダーは必ず失敗に終わる~

Masa-kun
Masa-kun

皆さんこんにちは。本日は強いチーム作り方について解説していきます。

私は食品小売業で働いて25年、多くのチームに所属し、リーダーとして、副リーダーとして、メンバーとして働いてきました。

 

本日は私が確信を持ってほぼ確実に失敗するチームになる「Wリーダー制」について解説していきます。

本記事の信頼性

Masa-kun
Masa-kun

私は「販売職×食品」業界で、これまで3回の転職に挑戦してきました。

 

✅1度目は24歳の時”スケールアップ”転職

地域生協(売上規模200億)から一部上場GMS(売上規模5000億)へ

全国トップレベルの惣菜売場で惣菜主任(チーフ)のスキルを獲得。
日本全国どこのスーパーでも働いていける”手に職”を得る。

 

✅2度目は30歳の時”ステージアップ”転職

一部上場GMSから県域No1シェアの食品SM

売場担当者から →バイヤー、店長、事業責任者へ

役職のステージアップに成功しました。

 

✅3度目は2024年49歳の今”ライフスタイル実現”転職
県域No1シェアの食品SMから

「家族(介護)」「趣味」「仕事」の3要素をバランスよく

実現できる、居住市No1シェアの地元密着型食品SM
これまでの専門性を活かし、生まれ育った地元への恩返しと
”単身赴任が無く70歳まで地元で働ける人生”にシフトしました。

 

タイプの違う4つの食品小売企業で経験を積む業界のプロです。
【X】https://twitter.com/masa_m2

 

2022年に業界知見をまとめた著書

「スーパーマーケットの新潮流」を出版しました。

『スーパーマーケットの新潮流~生鮮DSと小商圏店舗型NS登場によるSM業界の変革』要点まとめ解説
スーパーマーケット業界は大きな転換期を迎えている。変革の主軸は、生鮮ディスカウントストアの登場。生鮮食品の鮮度、惣菜の品質、人気商品の価格、この3点を兼ね備えた新しいスーパーマーケットが圧倒的集客を実現している。もう一つの軸が黒字モデルのネットスーパー。長年赤字経営が指摘されてきたネットスーパーに新しいモデルが登場した。

 

2024年にアラフィフ転職方法を解説した著書

「アラフィフ転職 完全ガイド」を出版しました。

Amazon.co.jp

★何でも揃う国内最大のネットショッピングモール★

★日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」★

★アンケートモニターで収入GET★

チームの仕事とは?

どんなに凄いスキルを持っている人でも一人は一人です。一人でできる仕事なんて知れています。大きな仕事を成し遂げるためには、複数の仕事を同時に複数の人が複雑に連携しながら進めていく必要があります。

チームメンバー全員が同じ価値観の下、深い専門知識を持ち、頭脳明晰で、誰にでも利他の心をもって接することのできる人間性を持ったメンバーで構成されたチームであれば良いのですが、そんなチームは存在しません。

超ベテランから新人、学生アルバイトまで幅広いジェネレーションズを、国籍から得意なことなど、それぞれ特性が違うメンバーが集うデコボコチームを運営していくことがほとんどです。

特に私が専門とするスーパーマーケットにおいては、大型店であれば1店舗100名以上の人たちが各部門チームに分かれて仕事をしていますので、まさにチーム運営がお店の未来を左右すると言っても過言ではありません。

しかしそのチーム運営が最も難しいのです。

例えば、チームの中で深い専門知識を持っている人は少数です。まだチーム歴が浅い新人メンバーが任されていた仕事が終わった時に次の仕事を渡していなければ”することが無い”という状況になります。

リーダーが作業場を離れていた場合どのようになるでしょうか?
ここでチーム力の差が浮き彫りになります。

【弱いチームの場合】
①メンバーの手が止まってしまう・・・一緒に働いているメンバーが他人に無関心な場合や現場に権限が委譲されていない場合、フリーズするしかなくなります。

②間違った仕事を始めてしまう・・・周りに適切なアドバイスをする人はおらず、間違った指示が出ることによってトラブルが発生してしまう。

【強いチームの場合】
①新しい仕事が始まっている・・・一緒に働いているメンバーが新人を見ており、適切な作業を教え実行している。

②リーダーの状況が伝わる・・・その状況が適切にリーダーに報告され、次の指示がでる。

当たり前に思われるかもしれませんが、世の中にはリーダーの足を引っ張ろうとするメンバーや自分以外のメンバーに無関心なチームも存在しています。

各メンバーの能力を見極め、リーダーが権限委譲し、どの様な人員配置であっても仕事がスムーズに動く環境作りがリーダーの大切な仕事になります。

本日の本題!Wリーダーは失敗する確率が極めて高い

たまに「Wリーダー(ダブルリーダー)」が良いという発想をする人(主に上層部の人)が居ますが、1つのチームに2人のリーダー配置は失敗する確率が極めて高いです。

ことわざ「船頭多くして船山に登る」
意味:https://kotowaza-dictionary.jp/k0329/

私にも経験がありますが、1のチームに2人のリーダーが居た場合、全く2人が同じことを言うのであれば良いですが、違うことを言った場合、メンバーはどうすれば良いか困ってしまいます。結果、2つの派閥に分かれて働きずらい職場になってしまうのです。

しかも、仮に全く同じことをいう2人なのであれば、1人で良いということになりますし、自分のチャレンジングな今までにないアイデアがあったとしても、もう1人のリーダーのことを考えると押さえてしまうでしょう。

2人の良いところを掛け合わせてチームビルディングをしていきたいのであれば、リーダーと副リーダーに役割をわけ、最終決定者をどちらか1人に決めるべきです。それぞれの意見は多面性があり、絶対的な正解も不正解もありませんが、その結果に責任を負う1人のリーダーが最終決定者であるべきです。結果が間違いであった場合、リーダーを交代すればよいのですから。

私のWリーダーにおける苦い思い出

【新店オープンの時】
私が新店の立ち上げメンバーに任命された時、同じチームに専門性の高い先輩シニア社員も同時配属されました。自分がリーダーではあったのですが、細かな場面で意見が合わずチームが2つに割れるという結果になりました。
最終的には互いの”間違い探し”を指摘し合うようになり、殺伐とした雰囲気のチームになってしまったという苦い思い出です。

【業務改革の時】
チームに業務改革を目的として、現リーダーはそのままで私が本社から来た応援リーダーという立場で業務改革を推進しに入ったということがありました。これまで全体を統括してきた現リーダーが裏で暗躍し現場が完全にダブルスタンダードで動くようになり退職者が出たところで試合終了。結果として業務改革は中断し終わってしまいました。
結論としては、業務改革を完全実行するのであれば、リーダーを入れ替えて責任と全権を持って業務改革にあたるべきだと思いました。

Wリーダー問題の当事者になった時にどうすれば良い?

答え)志願し副リーダーになる・・・一番容易にできて最終的に得をするのはこちら。精神的にもとても楽です。自由に動かないチームで仕事をしながら実績に対して責任をとるのは無理があります。まず一歩引いて楽になることをおすすめします。

実は一番の被害者は両者の間で挟まれるリーダー以外のメンバーです。どちらかのリーダーがいない時に悪口を聴かなくてはならない。全く生産性のない時間を過ごさなくてはならなくなります。
メンバーの働く環境を自分が一歩引くことでチームの働く環境を高めることができるのであれば、必ず今後の財産となります。また”最強のナンバー2(軍師官兵衛に代表される)がいる職場は強い”という話もあります。こちらのポジションをとるのが仕事としても面白いと思います。

ぜひ割り切ってそうしてみてください。未来が変わるはずですよ。

Masa-kun
Masa-kun

いかがだったでしょうか。

本日はチーム論について解説させていただきました。長い職業人生の中では、チームビルディングの課題に必ずぶち当たります。

参考にしていただけると幸いです。

今回も読んでいただき有難うございました。

 

★「島ごころ」こちらで購入できますよ★

「販売職×食」業界で働いてみませか?

Kei-kun
Kei-kun

新卒で入った会社での自分の成長が感じられなくなりました。
先輩社員を見てると自分の将来が心配で・・。

若いうちに有益な経験を積んでおきたいと思い転職を考えているのですが、どう進めるのが良いのか・・悩んでいます。

そんな方にスーパーマーケット業界をおすすめします!

Masa-kun
Masa-kun

スーパーマーケット業界で働くメリットは、

【業界の特徴】

①仕事の汎用性が高く、現場のスキルを獲得することで日本中どこのスーパーでも正社員として働くことができます(専門性がある仕事)。

②”お客様のおいしい笑顔と健康をつくる”他者貢献の仕事です。

③”食べる”は不況に強い。コロナ禍ではむしろ売上が伸長する等、世の中の情勢に左右されにくい安定した業界です。

④お店の仕事だけではなく仕入担当(バイヤー)、物流管理、施設管理、人事総務、関連会社への出向など幅広い仕事をすることができます。

そんなスーパーマーケット業界にナビゲートします!

スーパーマーケットファンタジー②★心が躍り光輝くバイヤーの仕事★
スーパーマーケットの世界へようこそ!このブログでは「販売職×食」業界について日本一詳しい情報を楽しく発信しています。【Twitter】https://twitter.com/masa_m2 今回はスーパーマーケットバイヤーという仕事の魅力、ビジネス的な面白さについて説明していきたいと思います。スーパーマーケットで買物をするのが楽しい、ワクワクするという方に向けた記事です。それではどうぞ!

大手企業の面接をGet「プロの転職サイト(完全無料)」を使おう

退職すると失業保険の手続きでハローワークに行き、求人情報を閲覧することができますが、大手の優良採用募集はあまりないと思います。

なぜなら優良の採用募集は、募集を出す媒体が事前に決まっているからです。

企業は質の高い人に来てほしい。日本には解雇規制があるので一度雇用したら解雇することが出来ないからです。失敗したくないので、きちんと転職サイト(エージェント)で人材を選別してもらい優秀な人を集めた中から採用したいと思うからです。

しかし多くの転職サイト(エージェント)に登録しても情報の整理が出来なくなるだけです。
無名で高額なサイトでは無く名の通った大手の「無料で利用できる」転職サイトに登録することをお薦めします。

悪い噂が立ったらメディアに取り上げられ企業の存続に関わるため、利用者が満足するサービスを確実に提供してくれるからです。

おすすめは、TVCMで一番流れている「マイナビ」

【”マイナビ転職”というフレーズで有名】
成約した企業から収入を得るので応募者からは”完全無料”なので安心です(2022年10月現在)
20代・第二新卒・既卒向け転職エージェントのマイナビジョブ20’s

未経験職種への転職で有名な「アーシャルデザイン」 

こちらも企業側からの報酬により利用者は”完全無料”です。
アーシャルデザインは、未経験向けの企業案件を多く保有しており、転職成功率が86%ととても高いです。未公開の求人数も20,000件と業界の中でも最大級なので、あなたにあった求人がきっと見つかると考えます。

未経験職種への転職なら【アーシャルデザイン】


↓ 私の実際に経験した”スーパーマーケット転職物語”はこちらから!

転職活動リアル体験記【前編】~退職する方法とその後どうなるの?という話~
会社を辞めた後、転職活動では具体的にどんなことが起こるのか?実体験を共有したいと思います。私はスーパーマーケット(食品小売業)を目指して転職活動をしていましたので、同じ業界を目指している方は参考になると思います。

スーパーマーケット業界のすべてを解説

【業界研究まとめ】スーパーマーケットの世界へようこそ!
今回はスーパーマーケット業界について、この記事を読めば、全てのことが網羅できる”総まとめ”を行っていきます。スーパーマーケット業界とは、生活に関連するあらゆるもの、特に食品を中心とする商品を販売する小売業ですが、食品 販売職 / 食品 仕入業務 / 店舗 マネジメント/店舗販促 × マーケティングなど幅広い仕事が混在しているので、業界に入った後のキャリア設計が大変重要です。それを具体的に明示します。
Masa-kun
Masa-kun

今回も最後まで読んでいただき有難うございました。

今後も有益な情報が提供できるよう頑張ってまいります!

スーパーマーケットのビジネスモデル シリーズ

【楽しく学べる】スーパーマーケットビジネスモデル解説①~店舗レイアウトと部門の役割について~
スーパーマーケットがどんなビジネスモデルで成り立っているのか分かり易く解説します。まず店舗全体を部門に分割して解説します。農産、畜産、水産、惣菜など基礎用語を解説します。次に買い物をし易く、売上を最大化していく為に最も良い店舗レイアウトはどのようなものか、それは買い物する際に何から買っていくのか?を想像すると見えてきます。
【楽しく学べる】スーパーマーケットビジネスモデル解説②~スーパーの売上と利益の構造について~
スーパーマーケットがどんなビジネスモデルで成り立っているのか分かり易く解説します。今回はスーパーの売上と利益のビジネスモデルです。売上は集客にリンクし利益は運営コストとリンクしています。集客方法として確立してきたスーパーの新聞折り込みチラシはスマホの普及で徐々に効果を下げています。圧倒的に商品を安く販売するディスカウントスーパーは新聞折り込みを使用せずEDLP戦略を採用しスーパーマーケットの新しいビジネスモデルを創っています。
【楽しく学べる】スーパーマーケットビジネスモデル解説③~スーパーの価値についての考察~
スーパーマーケットがどんなビジネスモデルで成り立っているのか分かり易く解説します。今回はスーパーマーケットの価値について。お客様はスーパーマーケットを選ぶ時にどの価値に重きを置いているのか?という考察です。私見ではなく外部のアンケート結果を基に現場の状況を踏まえて解説していきたいと思います。それではそうぞ!
【楽しく学べる】スーパーマーケットビジネスモデル解説④~会員カード戦略・集客と顧客満足~
今回は、スーパーマーケットの会員カードのマーケティング戦略についてお話していきたいと思います。会員カードの活用法は大きく2つ①集客②顧客満足の向上/ スーパーマーケットの集客を担っていた新聞の購読率は直近20年で1,500万部も落ちています。スマホで有用な情報がリアルタイムで取れる時代に新聞でスーパーの特売情報で日替わり特売で集客する時代は終わりを告げようとしています。会員カードから得られた顧客情報を基に、自社が来てほしいお客様だけがお得になるマーケティング戦略を展開していくことが大切です。
【楽しく学べる】スーパーマーケットのビジネスモデル⑤~業界の最新トレンド~
全国スーパーマーケット協会より、最新2022年度版スーパーマーケット白書が一般公開されました。この記事ではスーパーマーケット白書を基にスーパーマーケットの現状から傾向を導き出し未来予想図を作っていこうと思います。最新でリアルな統計情報になりますので精度高い考察ができると思います。業界の方は勿論のこと、業界を目指す方や食品小売りビジネスに携われている方はぜひご参考にしてください。それでは行きましょう!
【楽しく学べる】スーパーマーケットビジネスモデル解説⑥~コロナ禍がもたらした食生活の変化~
コロナのパンデミックで食生活が変わったように思います。外食も良いけど、自宅で食を楽しむシーンが増えたり・・。スーパーマーケット業界全体ではどんな変化があるのですか?そんな質問に答えていきます。コロナ禍で生活の価値観が一定変化をしました。アフターコロナにおいても一度総括しておきたいテーマです。
【楽しく学べる】スーパーマーケットビジネスモデル解説⑦~スーパーマーケット値引きのしくみ、売り切る方法を解説~
スーパーマーケットがどんなビジネスモデルで成り立っているのか分かり易く解説します。今回はスーパーマーケットの値引きの仕組みを考察します。いつ行けばどんな商品が安く買えるの?というスーパーの攻略法的な回になります。生活者はお得に買える仕組みを知ることができますし業界の若手の方であれば仕事の理解を深める手助けができれば幸いです。
【楽しく学べる】スーパーマーケットビジネスモデル解説⑧~ネットスーパーの業務内容を徹底解説~
(質問者)転職をしようと色々と調べているのですが、未来に発展する仕事として「ネットスーパー」がいいなぁと思っています。どんな仕事なのか知りたいです。(回答)店舗と違いお客様からは見えないところで仕事をしているネットスーパー。本記事ではネットスーパーを志す人達に向けて、その実情やビジネスモデルを徹底解説していきたいと思います。
【楽しく学べる】スーパーマーケットビジネスモデル解説⑨マーケティング★世代別ターゲッティング講座★
スーパーマーケットの世界へようこそ!今回はマーケティングのお話をしたいと思います。その中でも今回のテーマは”ターゲッティング”です。「いつ」「誰に」「何を売るのか?」という戦略を立てるために必要なお客様理解の話をしたいと思います。世代によって商品に感じる価値(魅力)は違います。例えば、鰻の蒲焼きの場合「高くても国産が買いたい」という世代と「味がそんなに変わらないなら安い輸入品が買いたい」という世代に分かれます。それはこれまでの人生においてその世代が感じてきた社会環境の違いによって醸成されているのです。
【楽しく学べる】スーパーマーケットビジネスモデル解説⑩食料品の物価上昇と生活防衛術5選
スーパーマーケットの世界へようこそ!今回は、昨今の食料品における値上がりの状況と生活防衛術について話を進めていきたいと思います。スーパーマーケットの現場にいると、現在、メーカーさんからの値上げ要請が断続的にきており、これは近年に無い状況だと感じています。今回の物価上昇は避けることが出来ない不可避な現象です。この状況に対し生活防衛術(お得に買い物ができる方法)ついて詳しく解説していきたいと思います。

 

 

プロフィール
この記事を書いた人
Masa-kun

【X】https://twitter.com/masa_m2「販売職×食」業界の専門家|経歴:生協、GMS、食品SM|職務:バイヤー、店長、ネットスーパー、マーケティング(MD立案)|「販売職×食」業界の歩き方、昇り方、渡り方について発信します。【電子書籍】アラフィフ転職 完全ガイド・・40代50代転職について自身の実体験をベースに著した戦略の書。キャリアを総決算し新しい働き方を提案します。
【電子書籍】スーパーマーケットの新潮流・・食品小売業界に起きている最新情報を現場感覚、学術研究、実地調査の3点をもって検証しました。スーパーマーケット(店舗事業)と生鮮宅配(宅配事業)のこれからのトレンドが理解できる一冊になっています。

Masa-kunをフォローする
『販売職×食』業界解説
Masa-kunをフォローする
タイトルとURLをコピーしました