物価が上がり続けています。生活を直撃する電気代・ガス代は基より、食料品の値上げも断続的に続いており、今後も続いていく見通しです。
先日紹介したディスカウントのユートピア『ロピア』が近くにあれば生活防衛もできると思いますが、なかなか都合よくロピアの様なハードディスカウントストアが近くにある訳ではないと思います。
そのような方に向けて、今回は全国に約1300店舗を出店し食料品も豊富に品揃えしている『ドラッグディスカウント・コスモス』の安さと活用法を徹底的に解説したいと思います。
ドラッグストアは基本、国の規制が強く参入障壁が高いです(競合ができにくく安定している)。尚且つ、利益率の高い(利益率40%程度)薬を販売しているため、集客さえできれば利益が確保できるビジネスモデルになっています。
集客の販促費として「食品をスーパーマーケットより安く売る」という手法で集客をしているコスモスは、我々スーパー業界人が見ると”あっ”と驚く価格を平気で定価で付けていたりします。
今回はコスモスの価格に注目し活用法を解説してきたいと思います。
それでは、どうぞ!
本記事の信頼性
私は「販売職×食品」業界で、これまで3回の転職に挑戦してきました。
✅1度目は24歳の時”スケールアップ”転職
地域生協(売上規模200億)から一部上場GMS(売上規模5000億)へ
全国トップレベルの惣菜売場で惣菜主任(チーフ)のスキルを獲得。
日本全国どこのスーパーでも働いていける”手に職”を得る。
✅2度目は30歳の時”ステージアップ”転職
一部上場GMSから県域No1シェアの食品SMへ
売場担当者から →バイヤー、店長、事業責任者へ
役職のステージアップに成功しました。
✅3度目は2024年49歳の今”ライフスタイル実現”転職
県域No1シェアの食品SMから
「家族(介護)」「趣味」「仕事」の3要素をバランスよく
実現できる、居住市No1シェアの地元密着型食品SMへ
これまでの専門性を活かし、生まれ育った地元への恩返しと
”単身赴任が無く70歳まで地元で働ける人生”にシフトしました。
タイプの違う4つの食品小売企業で経験を積む業界のプロです。
【X】https://twitter.com/masa_m2
2022年に業界知見をまとめた著書
「スーパーマーケットの新潮流」を出版しました。
2024年にアラフィフ転職方法を解説した著書
「アラフィフ転職 完全ガイド」を出版しました。
ディスカウントドラッグ『コスモス』とは?
全国に約1300店舗を展開するドラッグディスカウントコスモスの年間売上は速報値で7550億円であり日本の小売業界の中では2022年で14位ランクインしました。
注目すべきは成長率を表すCAGR値が10.2%であること。これはドンキホーテを擁するパン・パシフィックやツルハホールディングスに続く高い成長率となっています。つまり人口が減り続けている日本においても成長し続けている状態であるということです。
資料①:コスモスIR情報
資料②:小売業売上ランキング情報
ディスカウントともに成長を続けるドラッグストア業界にあって、ツルハホールディングスのように多くの企業がジョインし拡大していく企業体と違い、コスモスは単体で拡大しているという特徴があります。その姿はユニクロやヤマダ電機と重なります。
コスモスの価格は、OTC薬品(市販薬)はもちろん安く、食品もディスカウント並みに激安販売しているにも関わらず利益をしっかり出せる(経常利益率4.0%超えは普通のスーパーの2倍)ビジネスモデルを確立しており、このまま拡大していくと思われます。
面白いのは対照的に百貨店業界の成長率(CAGR値)、こちらは総じてマイナスであり業態が衰退している様子を見て取ることができます。日本人の価値観が転換しているとも言えます。
コスモスの食品は本当に安いのか?価格調査結果発表!
続いてコスモスの食品について実際に私が店舗に足を運び、価格の調査を行いました。
【比較企業】
※企業の優劣にもつながるため企業情報は一部伏せさせていただきます。
・普通のスーパー・・・筆者がいつも行っている安いと言われている食品スーパー
・DS①・・・食品ディスカウントを看板に掲げているディスカウントスーパー
・DS②・・・筆者が住んでいる県内で最強のディスカウントスーパー
・ロピア・・・目下、日本で一番勢いのあるディスカウントスーパー
・コスモス
【調査品目数】
リピート率が高く、カテゴリーで日本一売れている19商品
【調査カテゴリー】
⚫乳酸菌飲料 ⚫牛乳 ⚫パン ⚫食用油 ⚫インスタント麺 ⚫調味料
⚫アイス ⚫ペットボトル&飲料 ⚫菓子
【価格比較について】
コスモスの店頭価格は税込表示になっているので、店頭表示から税金を抜いた額で比較を実施しています。
それでは結果発表です!
コスモスの価格は先日紹介した現在最強のディスカウント「ロピア」には負けましたが、19品目中6品目で一番安いという結果となりました。
私がいつも価格調査を行う時に算出する「価格偏差値」も付けています。
★詳しくは、私の著書をご覧ください★
見方としては、価格を安く感じるを数値化すると、ロピアの偏差値が63.1でコスモスは56.1ということになります。ロピアの価格安さ感は改めて凄いですね。
ローカルスーパーの今後の戦い方
まず前提としては、コスモスは食品が安いですが、生鮮食品(お肉、お魚、お野菜)と惣菜の取り扱いが無いので、食卓に上る料理の材料が揃わない”違う業態”のお店であるということは認識しておく必要があります。
また、クレジットカードやQR決済も使えませんしポイントカードも存在しないというマイナス面もあります。収益の一部を販促費として集客のために自社でしか使えないポイントとして還元していくという手法を取らず、原価をその分安くする意思表示でもありますし、レジ作業が複雑にならないので、働く人が簡単である教育費も掛からないというメリットの方を取っているということだと思います。(EDLPの神髄であるとも言えます)
しかし近くにコスモスが出店した。場合、かなり安く食品が買えるので、強敵である認識は必要だと思います。上記調査のカテゴリーについては要注意で、価格差については見ていく必要があると思います。
ディスカウントスーパーは近くにコスモスが出店したら、ある程度、価格を合わせています。全部の価格合わせをすると利益バランスが大きく崩れますので企業独自のスタンスや戦略が必要です。
「販売職×食」業界で働いてみませか?
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