「優しい歌」とは
「優しい歌」というタイトルを見た時に、”この歌を聴くと優しい気持ちになれるのかな”と思う人もいると思います・・が、そんな歌ではありません。
(例えば、ユーミンの”優しさに包まれたなら”のような・・)
優しい歌の歌詞を追っていくとわかりますが、1番はむしろ、「やさぐれた歌」です。
誰かが救いの手を君に差し出してる、だけども今はそれに気づけずにいるんだろう。
しらけムードの僕らは、胸の中の洞窟に棲みつく魔物と対峙していけるかな
でも1番~3番を通して心が変化していくストーリーになっています。
心に変化が生まれ、やがて”人への優しさ”を持てるようになる・・・。
1番)魂の歌 + くすぶっていた.. ▶ 自分の胸の中に住む魔物に支配されている
2番)後悔の歌 + 甘えていた.. ▶ もう一度、前に歩き出そうと決心する
3番)優しい歌 + 忘れていた.. ▶ 心が晴れて、大切なものに気づく!
自分自身が幸せや喜びに満ち溢れる時とはどんな時なのでしょうか?
それは自分自身の幸せのためではなく、誰かの幸せを想う時である。
~人への優しさを持てたときに、人は幸せになれる~というメッセージ!
誰かのために歌う愛の歌が、喜びに満ち溢れるこの「優しい歌」なのだ(と思います)。
この”優しい歌”は、桜井さんが娘の”優歌さん”を想って唄った愛の歌なのかもしれません。
とてもロマンチックですね。
9.11との符号
併せて考えたいのが、2001年8月22日の20日後に起こった9.11アメリカ同時多発テロ事件。
アルカイダという中東のテロ組織が起こした史上最大の無差別殺戮である。飛行機をハイジャックしてワールドトレードセンターに飛行機ごと突っ込んだ映像は、当時テレビで見ていても現実のものであるとは思えませんでした。
この戦争の元凶には宗教問題があります。エルサレムという聖地をめぐりキリスト教とイスラム教が争っている。どちらも正義を主張し相手を悪魔とする。自分さえよければよいという利己的な考え方で、どちらも引かなければ、世界は破滅に向かうことが証明された瞬間でした。
「誰かのために火をくべるような、愛する喜びに満ち溢れた歌」は全く同じ時期にリリースされた歌ですが、9.11への違和感と妙に符合する「優しい歌」の歌詞が、皆の心に共鳴するものがあったように思います。戦争の影では弱い人たちが死んでいきます。その犠牲を払ってでも守るべき自分たちの利益がある。本当にそれでよいのだろうか?という強烈なメッセージとなったのでした。作詞作曲は当然9.11が起こる前ですしリリース自体も少し前です。
でも社会の中にある
「胸の中の洞窟に住みつく魔物」や
「照れ隠しの裏に忍ばせた確信犯の声」とは
まさにこの戦争を引き起こした元凶であったと思えてならないのです。
アメリカ同時多発テロ事件とは
アメリカ同時多発テロ事件は、2001年9月11日(火)の朝にイスラム過激派テロ組織アルカイダによって行われたアメリカ合衆国に対する4つの協調的なテロ攻撃である。
一連の攻撃で、日本人24人を含む2,977人が死亡、25,000人以上が負傷し、少なくとも100億ドルのインフラ被害・物的損害に加えて、長期にわたる健康被害が発生した。アメリカの歴史上、最も多くの消防士および法執行官が死亡した事件であり、殉職者はそれぞれ343人と72人だった。また、この事件を契機としてアフガニスタン紛争 (2001年-2021年)が勃発し、世界中でテロ対策が強化された。
経緯詳細
2001年9月11日火曜日の朝、アメリカ合衆国北東部の空港からカリフォルニアに向けて出発した旅客機4機が、アルカイダのテロリスト合計19人にハイジャックされた。
- ワールドトレードセンターへのテロ攻撃
- そのうちアメリカン航空11便とユナイテッド航空175便の2機はロウアー・マンハッタンのワールドトレードセンターへと向かい、午前8時46分(日本時間で午後9時46分)にアメリカン航空11便がノース・タワー(北棟)に、午前9時3分(日本時間で午後10時3分)にユナイテッド航空175便がサウス・タワー(南棟)にそれぞれ突入した。
- 南棟は突入から56分後、北棟は1時間42分後に崩壊し、破片とそれに伴う火災は、47階建ての7 ワールドトレードセンタータワーを含むワールドトレードセンターの他のすべての建物の一部または完全な崩壊を引き起こしただけでなく、周囲にある他の10の大規模構造物に大きな損害を与えた。
- ペンタゴンへのテロ攻撃
- 3機目のアメリカン航空77便はバージニア州アーリントン郡のペンタゴン(アメリカ国防総省本庁舎)に墜落し、建物の西側が部分的に崩壊した。
- テロ攻撃の失敗
- 4機目のユナイテッド航空93便はワシントンD.C.に向かって飛行していたが、乗員乗客がハイジャック犯の拘束を試みた結果、ペンシルバニア州ストーニークリーク郡区の野原に墜落した。
ワールドトレードセンターとその周辺のインフラの破壊は、ニューヨーク市の経済に深刻な打撃を与え、世界市場に大きな影響を与えた。アメリカとカナダの民間空域は9月13日まで閉鎖され、ウォール街は9月17日まで閉鎖された。さらなる攻撃への警戒や恐れから、多くの閉鎖、避難、キャンセルが続いた。
捜査の結果アルカイダと指導者であるウサーマ・ビン・ラーディンに嫌疑がかけられ、アメリカは2001年10月に対テロ戦争を開始してアフガニスタンに侵攻し、アフガニスタンからのアルカイダの追放と、指導者であるビン・ラーディンの引き渡しという自らの要求に従わなかったタリバンを退陣させた。ビン・ラディンは当初、関与を否定していたが、2004年にはテロ攻撃の責任が自らにあることを認めた。
アルカイダとビンラディンは、アメリカのイスラエル支援、サウジアラビアにおけるアメリカ軍の存在、イラクに対する制裁を動機として挙げた。ビンラディンは10年近く捕縛を逃れ、パキスタンの国境付近に居を構えていたが、2011年にアメリカ軍の急襲により殺害された。
ワールドトレードセンター跡地の清掃は2002年5月に完了し、ペンタゴンは1年以内に修復された。ワン・ワールドトレードセンターの建設は2006年11月に始まり、2014年11月にオープンした。ニューヨーク市の911メモリアル&ミュージアム、バージニア州アーリントン郡のペンタゴンメモリアル、ペンシルバニア州の墜落現場にある93便ナショナルメモリアルなど、多数の慰霊碑が建設されている希望の塔である。
Mr.Children 【Mr.Children 2001-2005<micro>】紹介
優しい歌を含む同時代リリースのベストアルバムを紹介します!
1 | 優しい歌 |
2 | youthful days |
3 | 君が好き |
4 | 蘇生 |
5 | Drawing |
6 | いつでも微笑みを |
7 | Any |
8 | HERO |
9 | タガタメ |
10 | 掌 |
11 | くるみ |
12 | Sign |
13 | and I love you |
14 | 未来 |
15 | ランニングハイ |
Mr.Childrenの最高傑作【Atomic Heart】紹介
1 | Printing |
2 | Dance Dance Dance |
3 | ラヴ・コネクション |
4 | Innocent World |
5 | クラスメイト |
6 | Cross Road |
7 | ジェラシー |
8 | Asia(エイジア) |
9 | Rain |
10 | 雨のち晴れ |
11 | Round About ~孤独の肖像~ |
12 | Over |