「ハートに火をつけて」PV
「ハートに火をつけて」ジャケット
ハートに火をつけて 情報
【リリース】
2006年5月10日
・翌2007年に坂井泉水が死去したため、”生前に発売された”最後のシングルとなった
・TBS系愛の劇場『すてきにコモン!』の主題歌
作詞:坂井泉水
作曲:大野愛果
編曲:葉山たけし
ハートに火をつけて エピソード
歌詞は結婚をテーマとしており、坂井さん曰く、本曲のキーワードは「いつも今が最高だと思いたい!」「後悔しないように」と語っている。
また、当時のインタビュー記事では『ハートに火をつけて』について、「どういう心境の時に出てくる言葉なのかなと、自分なりに考えてみたんです。はじめ私はこの言葉をポップで明るいと解釈していたのですが、そう単純なものではなくて。勇気を奮い立たせる時に出てくる言葉、“哀願”に近いのかな…と思うんです」と語っている。
ハートに火をつけて ファンの皆さんへのラストメッセージソング
この『ハートに火をつけて』のMV撮影中に体調を崩し緊急搬送されたというエピソードが残されており、命の火を灯しながら作り上げた作品であったことがわかります。
この楽曲が持つメッセージは、生前最後に発売されたZARDのDVD『Le Portfolio』に記録されています。この『Le Portfolio』は、ZARDの歴史を楽曲とともに振り返る構成となっており、その最後のエンディング曲がこの「ハートに火をつけて」となっています。歌詞と共にファンへの感謝を伝える内容となっており、この曲が坂井泉水からファンへサヨナラを伝えるメッセージと感じてしまうのは私だけではないと思います。
歌詞は抽象的で、表面的には如何様にも解釈することができますが、
【time to go back to you、君の胸へ帰る時が来た、今踏みだした新しい宇宙へ・・】
人生の時間があと僅か、サヨナラを言う時が来た~と解釈することも。
『Le Portfolio』のエンディングを観ていただければわかりますが、坂井さん本人&周りのスタッフさんからの想いを感じずにはいられない、涙無しでは観られないシーンとなっています。
ちなみに、この『Le Portfolio』にはデビュー曲の Good-bye my loneliness から 君とのふれあい までの42曲の歌詞とそのイメージにぴったりの風景写真が掲載してある”写真集”が付いているのですが、エンディングに流れる「ハートに火をつけて」は何故か歌詞の掲載が無いというところからも不自然と感じてしまうのです。