
今回はコロナ禍においてスーパーマーケットでどんなものが売れる様になったのかを考察していきたいと思います。コロナがもたらした生活の変化は消費行動の変化を起こしました。我々はその変化をミリ単位で捉え、食品小売ビジネスに生かしていかなければなりません。それではどうぞ!
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コロナ禍の推移を押さえよう(第1波~第7波と感染者数)
コロナ感染者数推移(第1波~第7波)
上記のデータを見ていただくと分かります様に、2022年1月から流行した『オミクロン株(第6波)』から感染者数は圧倒的に多くなってきています。
【その理由】
①ワクチン接種者の増加⇒効果あり:重症化しない傾向(基礎疾患者は別)
②重症化しない為⇒医療機関ではPCR検査のみで自宅隔離にて対応
③自宅隔離によって家族感染の増加⇒圧倒的な感染者数の増加へ繋がる
【これからの見通し】
コロナウイルスとの共存はまだ続いていく
コロナ禍で売れ数が伸びている食品

それではコロナ禍での市場動向について観てきたいと思います。
データ分析企業”Intage(インテージ)”様の公開情報「知るギャラリー2021.12.09」において、市場動向を知ることが出来ます。詳細はこちらのホームページよりご覧ください。色んな分析があり大変有用な記事満載ですよ~。
https://gallery.intage.co.jp/2021ranking/
消費財市場販売金額前年比ランキング
順位 | カテゴリー | 2021年前年比% | 2022年前年比% | 2019年対比% |
1位 | オートミール | 291 | 281 | 818 |
2位 | 麦芽飲料 | 182 | 135 | 245 |
3位 | 玩具メーカー菓子 | 137 | 155 | 212 |
4位 | プロテイン粉末 | 131 | 143 | 187 |
5位 | しわ取り剤 | 124 | 82 | 102 |
6位 | ヘアトリートメント | 122 | 104 | 127 |
7位 | 解熱鎮痛剤 | 121 | 98 | 119 |
8位 | ノンアルコール飲料 | 117 | 106 | 125 |
キーワードは『健康』
2021年を通して最も伸びたカテゴリーはオートミールでした。欧米では一般的な食品でありながら日本では食べられていない食品です。オートミールは食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富で低カロリーなのが特徴です。特に美容と健康に敏感女性が購入されています。
シリアルと違いそのままでは食べられない為、電子レンジで簡単調理法などと一緒に販売する必要がある食品です。
合わせてオーツ麦食品である「オーツミルク」も牛乳に代わる低カロリー&植物性食品ということで市場に受け入れられつつあります。
2位の麦芽飲料のヒットは「ミロ」です。こちらは貧血予防や体力増強などSNSで話題となり品薄状態が続きました。
8位のノンアルコール飲料は家でお酒を飲む機会が増える中、健康に気を付ける層に受け入れられたようです。行動制限により様々なシーンでお酒は”居酒屋で飲む”から”家飲み”に生活が変化し、経済的にも安くあがることから、お酒自体の販売もコロナ禍では増加しました。
※8位以内のランキングには入っていませんが、ビールは11位にランクされています。
4位のプロテイン粉末は筋トレブームや高齢者が健康食品として飲むなどの需要も増えました。
健康系ではありませんが、3位の玩具菓子は「鬼滅の刃」のヒットに起因しています。
コロナ禍で売れ数が伸びている生活雑貨
コロナ禍”ならでは”の消費としては、コロナワクチン接種時の副反応対策として7位の解熱鎮痛剤の需要が高まりました。
5位にランクした「衣類のしわ取り剤」は2020年より外出機会が増えたことや除菌効果を謳った新商品が投入されたことが背景にあるようです。感染対策に気を付けつつ、日常を取り戻そうというコロナ禍2年目ならではの傾向と言えそうです。
逆に外出機会が少なくなり売れなくなった化粧品ですが、2021年に入りアイメイク用化粧品が前年比107%、化粧品を落とす時に使われるクレンジングも前年比107%と伸びていますが、マスクに隠れてしまう口紅は売上回復が遅れているようです。
コロナ禍1年目に前年比440%であったマスクや260%の体温計、232%のうがい薬などは2年目は昨年よりは需要が落ちましたが、生活必需品となり、2年前と比較すると大きく需要を伸ばしています。
その他、コロナ禍のストレスの中、”おうち時間を楽しみたい”という需要から、入浴剤は前年比108%、園芸用品は前年比107%と伸びています。癒しを提供しおうち時間を楽しめる商品が売れているようです。

コロナ禍も3年目に入り、行動制限も無くなってきました。これからの消費動向がどのようになっていくのか注視していく必要がありますね。

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