本記事では、私が現在のスーパーマーケット業界に転職する時に経験した話を基に、転職活動で失敗しないために「必ずするべきこと」を解説していきたいと思います。
本記事の信頼性

私は「販売職×食品」業界で、これまで2回の転職に挑戦してきました。
✅1度目は24歳の時”スケールアップ”転職
地域生協から一部上場GMSへ
✅2度目は30歳の時”ステージアップ”転職
一部上場GMSから県域一番の食品SMへ
売場責任者(主任)→バイヤー、店長、事業責任者へ
タイプの違う3つの食品小売企業で経験を積む業界のプロです。
【Twitter】https://twitter.com/masa_m2
2022年に業界知見をまとめた著書
「スーパーマーケットの新潮流」を出版しました。

具体的に転職をおこなう時に”必ずすべきこと”について解説します。

転職で成功するためにすべきこと。逆説的な表現なのですが「①自己分析」と「②応募企業の選定」をしていない人は必ず失敗します。
一番危険なのは「何となく自分ができそうな仕事」を「なるべく有名で売上高の高い企業」で応募し、不幸なのは結果的に自分に合わない企業に合格してしまうことだと思います。ステップアップ以外の転職活動は結局辞めることになり、人生へのストレスが高いです。

自分が何のためにその職業に就くのかをよく考えて、その人生の目的に合う企業を選びましょう。私はこれまで3回の転職を経験してきました。試行錯誤する中で得た知見を自己分析から企業選びまで具体的に説明していきたいと思います。それでは始めましょう!
・・・と、その前に、まず転職を決断すると半年ほどの壮大な冒険が始まります。事前に転職活動のスケジュールのイメージができる記事を貼っておきます。宜しければご参考に。

もっとも重要なこと=それは自己分析
まず、就職面接攻略の書を紹介します。そう、メンタツという愛称で有名ですね。
まず要点をまとめた記事からどうぞ!

転職活動で最も大切なこと、それは「自己分析」だと断言できます。自分がどの業界で働き、生きていくのか?どの分野の専門家になりたいのか?を徹底的に考えることをお薦めします。
全くの素人であっても、その仕事に10,000時間従事(1日8時間働いて約5年かかります)すれば、その分野の世界で100人に1人の人材になると言われています。
私はスーパーマーケットが好きでこの食品小売業界に飛び込みましたが、今年(2022年現在)スーパーマーケットに関する電子書籍を出版しました。
最初の数年は地味な仕事を毎日コツコツこなしていくだけ。
でも好きな仕事であれば続けていくことができます。
苦しいこと嫌なことがあっても崖っぷちで耐え、前向き思考に転換し前に進んで行く事ができます。
結果として10,000時間を経験すれば、その分野ではプロフェッショナルになれます。
しかし、自分が興味を持てない業界に就いてしまうと大切な5年を無駄にしてしまう可能性が高いです。
具体例として・・私の自己分析
私がスーパーマーケットを志した理由は、もちろん、お客様に喜んでもらうのが好きであるとか、食に興味があるという感情的なとこもが大きくはありますが、転職をする時には、それとは別に冷静に考え、紙に書きました。
・理由①業界が大きく、且つ、不景気に強い業界である
・理由②多くの企業が参入しつぶしが効く(一企業に依存しなくて良い)
・理由③喜んでもらえる仕事である事(生き甲斐・楽しさ)
・理由④体力的に年齢を重ねても働ける仕事である事(肉体的危険が少ない)
新卒時に最初に入った”生協”という特殊な業界(同じことをやっている企業が極めて少ない業界)に居たので、ここでやっていけなくなったらどうやって生きていくのだろう?という不安がどこかにありました。組織に依存して生きていく事のリスクを生存本能で理解していたのだと思います。
現状の理解と条件
・時期的なもの・・・企業の秋入社は終わったばかり。転職のリクルートシーズンとしては中途半端な時期(募集が少ない)
・就職ができず学校が終わったどうするのか?考えておく必要あり。
・年齢25歳・・・次の業界が勝負となる
・希望条件としてはなるべく規模が大きな企業である事と正社員(競争もあるが、出世の可能性があることが大切)
②応募企業の選定・・具体例というか本当の話
就職活動を実際に私がやっていた時、就職情報誌で目に留まったのが、県内で地元有名デパート(百貨店)の募集でした。
【条件】①準社員 ②催事売場担当 ③月給20万円程度
数少ない小売業の募集、スーパーマーケットではないが類似業界、規模は大きい。
一番ネックだったのが「①準社員」の項目。
本能的に一度準社員で働くと正社員にはなれない様な気がしたからです。
早速電話をして準社員から正社員になれるのか聞いてみたところ、歯切れの悪い反応・・・
「今は上がる制度は無いが、今後は変わるかもしれません・・・」
当時はまだ百貨店の衰退については大々的には報じられていませんでしたが、人員採用から企業の懐事情も察する事ができるようです。
当時、企業ブランドは最高でしたが、ペンディング案件として、応募はしない事にしました。(結果として良い判断となりました)
それから小売業の仕事募集はなかなか無く・・・
就職ガイダンスは定期的にあり参加するも成果なく・・・
知り合いの強い勧めで、「保険の営業のリクルートを喫茶店で聞く」という経験もしました。
でも自分の方向性を持っていたので、強い勧誘もキッパリと断る事ができました。
迷いがあると熱意にほだされて・・となるのも分かる気がした瞬間でした。
益々寒くなり、木枯らしが吹き始めたある日、コンビニで何気に広げた就職情報誌で目に留まった募集を見て、体中に電気が走りました。
それは県内で一番大きなスーパーマーケット企業《当時年商3,500億円企業》の募集でした。
【条件】①正社員②幹部候補生③給与は社内規定による
ずっと探していたのはこの募集でした。何度も何度も募集要項を読み返し、その日の内に履歴書作成・職務経歴書の校正に取り掛かりました。直観的にもワンチャンスだと思いました。
いよいよ勝負どころが来ました。胸がドキドキ、そしてワクワクしたのを覚えています。
自分の100%、いいえ、少し盛ってでも120%のアピールをして職に就くミッションがスタートしました。その時採った戦略を説明します。
③就職を勝ち取るための戦略
履歴書・職務経歴書で実際に書いた事
①前職の実績を数値で書く・・数字は嘘をつかないし説得力がある
※ただし、実績を証明できるエビデンスが無いとプラスカウントにはならない。
②なぜ転職するのか書く・・向上心を持った転職活動である事
③業界に向いてる理由を書く・・お客様目線である事を強調する
④入社して何ができるのかを書く・・自分が出来る事をアピール
1次審査は書類選考(履歴書と職務経歴書)⇒突破して2次学力と小論文審査⇒最終面接 という採用試験の流れでした。人事の方の目に留まらず1次で落ちては意味がありません。
書類で落ちない為には、他の人との違いを採る事にして上記①~④を簡潔にまとめて記載しました。自分を売る差別化マーケティングをする必要があります。
以前のブログを読んでくださった方はご存知と思いますが、僕には生協時代に販売コンテストで新人2年目にして全社1位を取った実績がありました。
これを最大限利用するという事です。前職で頑張った実績が自分の人生を救うのです。
↓その時の話を貼っておきます

仕事で勝ち取った業績は「私は〇〇が出来ます」という、嘘か本当か分からない人との圧倒的な差別化になりました。
お客様の生の反応といった超具体的な現場の話やお手製で作った販促チラシを見ていただいたりすることが大切です。
最終面接で話した事
転職時に必ず聞かれる質問「何故、前職を辞めたのか?」「何故、当社を受けたのか?」
【話した事】
スーパーマーケット(店舗採用)を志し生協に入ったが、配属は共同購入に。失意の中から前向きに業務に取り組み社内の大きな販売コンテストで1位を獲得、年齢的な事を考えて本来の夢であるスーパーマーケット業界で挑戦する為、今回応募させていただいた。
そのうえで、実際に販売コンクールで1位を取った時の自作チラシを持っていき、どの様に商品をお薦めしたのか話を具体的に説明し(お客様の反応などもリアルに)、最後にチラシを提出しました。
【転職面接で伝えるべき2つのこと】
▣自己紹介・・こんな仕事をしてきた人である事が伝えること
▣志望動機・・お客様に喜んでもらう事が好き/販売で結果を出す事が得意を伝える
面接で伝えるべき2つのことを話し、実際にその時使ったチラシを提出する事で他の人との差別化になる(基本そんな人居ないので)を戦略として実行したのでした。
④そして勝ち取った合格
結果、合格を勝ち取る事ができました。
本日のまとめ・・・転職で成功するためにすべきこと2点
①転職活動で成功するためには自己分析をしっかり行い、自分が何をしたいのか&何ができる人なのかを明確にする。
②自分のしたいこと・自分のできることが実現できる企業を選び、採用面接で精一杯アピールすること。
この2点が大切という話をしました。
転職とは、人生の大きな分岐点です。20代は自由にどんどん挑戦を!
30代は20代の経験をベースに”長く働ける会社を探す”とても大切な年代ですので転職活動を頑張ってください。
そして次のステップ、具体的な転職計画の立案については以下の記事を参考にしてください。
