皆さん、今回は教育改革実践家であり教育界のさだまさし(笑)こと藤原和博先生が書かれた「45歳の教科書」を紹介します。
会社に就職し、ただ与えられた仕事をするのではなく、キャリアの3角形を意識的に作り「100万人に1人の人《レアカード》になる方法」を提唱している私の人生の羅針盤でもあります。
まだ20代や30代の方は、足元のキャリアの創り方が学べますし、
私と同じ40代の皆さんは、今迄のキャリアを掛け算して”キャリアの大三角形”を創り、社会人人生の折り返しを闊歩していきましょう!
藤原和博先生講演会「人生100年時代戦略的モードチェンジ」
本ブログ解説は、本の内容のエッセンスを紹介する内容となっています。もっと具体的に、もっと事例を含めて学びたいと思われたら、ぜひ本書のご購入をおすすめします。こちらからどうぞ!
はじめに
45歳は迷える世代だと言われます。悩みは深く八方ふさがりのように感じている方もいるかもしれません。
「もう偉くなれないんじゃないか」「独立する機会を逃してしまった!同期のあいつはさっさと辞めて自分の道を歩き始めたのに」
一方、家族の危機に見舞われている方もいるでしょう。家族のためと信じて仕事に打ち込んできたけれど・・・。
この本が40代の読者の危機からの脱出に役立てば望外の幸せです。
40代で「キャリアの大三角形」を描こう
40代からの自分の人生を確固たるものにしていくためには、自分の価値を上げていくことが大事になります。では「価値を上げる」とは、私はひと言でいうと「希少性を高める」ことだと考えています。
自分の希少性を高める。ゲームで言えば、自分を「レアキャラ化」することです。
ゲームの世界と同じように、現実の世界でも、自分の「レア度」を上げるにはどうすればいいのでしょうか。
よく「自分探し・自分磨き」として資格取得学校に通ったり、投資を始めてみたり、留学をすること、特殊な趣味の分野について誰よりも知っている、とも少し違います。身に付けた知識がレアでも自分自身がレアキャラでないと意味がないのです。
自分をレアキャラ化するということは、身に付けたキャリアを「掛け合わせ」、進化させていくことです。
それぞれのキャリアは特殊ではなくても掛け合わせ方によって、100万人に1人、オリンピックのメダリスト級の存在になることができます。
大事なのは、大勢の中で勝ちえた100万人に1人ではなく、自分なりのセンスや持ち味でカスタマイズした100万人に1人の存在になること、誰もまだ立っていない場所を見つけて旗をたてちゃえばいいんです。
自分のキャリアを掛け合わせて100万人に1人の存在になる。これを実現するための考え方として紹介したいのが「キャリアの大三角形」です。3つのキャリアを掛け合わせることで、できるだけ大きな三角形を描き切るというイメージです。
①まず最初の5年~10年で、ある分野の1つの仕事をマスターする(1つの仕事をマスターするには一般的には1万時間かかると言われています)。これで100人に1人くらいの希少性が得られるでしょう。
②次の5年~10年を掛けて、違う分野の仕事をマスターします。ここで100人に1人の希少性を手に入れれば1/100✖1/100=1万人に1人の希少性を確保できたことになります。
③3歩目は40代から50代に掛けて作る3つ目のキャリアです。①②と同様に100人に1人の希少性を得られれば1/100✖1/100✖1/100=100万人に1人の存在になれるのです。
その後は描いた三角形を三次元化します。高さをつけるのは、自分の生き方に対する「こうありたい」という意思や哲学性、人間を描き切る美意識のようなものと言えます。
ここで立ち上がった立体が、自分の人生のクレジット(社会や他社から得てきた信頼や共感の総量)で、自分が生きる上で自由に活動できる領域、人生の自由度を表わし、60代以降の人生の豊かさを示す部分でもあります。
①1歩目:片足の足場を作る
社会人としてキャリアをスタートさせたその瞬間から100%、自分のやりたい仕事や役割を与えられたという人は、ほとんどいないでしょう。
つまり、ほとんどの人にとってキャリアの一歩目は、自分の実力というよりも、当時の経済状況や運といった「偶然」によるところが大きいと言えます。
営業なら営業、経理なら経理と、与えられた仕事に対して真摯に向かい合ってみることが大切だと思います。
仕事でも何でも、ある1つのことをマスターするのに必要な時間は、だいたい1万時間だと言われています。例えば、営業の仕事で1日7時間働くとすれば、約4年で営業の仕事を習得できる計算になります。
1歩目を確立するのは、才能や資質より時間の持続、移動や転職を余儀なくされることがあるかもしれませんが、まずは1つの仕事を続けることを意識していきましょう。
②2歩目:もう片方の足場を作る
始めの1万時間をクリアし、キャリアの1歩目が固められたら、次は2歩目のキャリアを確立させていきます。
2歩目を踏み出すきっかけは人それぞれでしょう。例えば別部署に異動になったり、後輩が出来て指導的な役割を担うことになったり、さらに大きなプロジェクトを任されるようになったりした時がその典型かもしれません。
まったく違う分野への異動や転職も、ほぼ間違いなく「2歩目」でしょう。
なお2歩目は、全く違う仕事でなくても構いません。1歩目が経理の仕事だったら、次は財務とかの隣り合った関係での仕事でもよいと思います。
2歩目を深化させていくなかで、ぜひ本を読むことを習慣化させて欲しいと思います。
多用な価値観があふれる成熟社会でキャリアを積んでいくためには、自分はどういう人間で、何をめざし、どういう考えを持っているか?相手に伝わるように語れなくてはいけません。それには、自分を客観視し、わかりやすい言葉で表現することが必要になります。
いくら素晴らしい考えを持っていても、それを言葉で表現できなければ、何も考えてないのと同じです、本を読み、目の覚める言葉に出会ったり、胸にたまったモヤモヤした感情を「それだ」と見事に言い表わしてくれる1文を目にしたりすることは、自分の考えをより明確にしてくれます。自分の言葉を確立させることは、流れの速い成熟社会を乗り切るオールを手に入れることなのです。
2歩目のキャリアを積み上げる中、同時に進めて欲しいこと、それは自分自身をリストラすることです。合言葉は「捨てる、止める、避ける、断る、逃げる、減らす」です。
なんとなく続けてきた趣味や集まることだけが目的の食事会、マンネリ化したイベントへの誘い、自分を困らせる人からは逃げる。
キャリアの3歩目をおもいっきり遠くに踏み出すには、自分の荷物は少ないほどよいのです。今の自分に必要なものを厳選し、身軽になって、飛ぶ準備をしておきましょう。
③3歩目:3歩目をどこに踏み出すか、充分に試行錯誤する
ある調査によれば、ビジネスパーソンが「出世したいと思わない人」の割合が「出世したい人」の割合を上回る年齢は42.5歳だそうです。ここからどこを目指すのか?何を目標にするのか?立ち止まって考える時期なのでしょう。
40代半ばでピークを迎えて以降、成長の実感や手ごたえを感じられないまま数十年を過ごすことが、豊かな人生であるというのは難しそうです。
私の場合、リクルートで1歩目の「営業とプレゼン」を磨き、2歩目でリクルート流「マネジメント」をマスターし、この掛算で1万人に1人の希少性を確保しましたが、後から排出される若手たちによって、私の希少性はどんどん下がっていくだろうということも予想していました。
そこで「営業とプレゼン」✖「マネジメント」の式に、もう一つ、決定的にユニークなキャリアを掛算しようと考えたのです。
3歩目の候補として考えていたのは「教育」「住宅」「介護を中心とした医療」。試行錯誤の結果、私は公教育の分野に踏み出し、教育分野の改革に取り組むことを選びました。そこで東京都で義務教育初の民間校長となり、5年間の任務を務めたことで100万人に1人となれました。
「3歩目」を踏み出す際に、今いる組織に留まる方が安全ではないかと考える人もいるかもしれません。果たしてそうでしょうか。
規模の大小に関係なく、組織にいることの大きなリスクは「上司」の存在です。
サラリーマンである以上、上司がが間違いなく幸せの半分以上のカギを握っていると私は考えています。そして年齢が上がれば上がるほど、リスクはドンドン大きくなります。
出世をした後に上層部に「あいつはダメだ」と烙印を押されたら「終わり」。一度下された評価は覆らないまま、退職までの長い時間を過ごすことになります。
「転職・独立」と「会社に留まること」のリスクは、40代半ば以上からは、ほぼ同じと考えてもいいと思います。
「運動エネルギー型の履歴書」を書いてみよう
3歩目を踏み出す前に、これまでの自分の「履歴書」を書いてみることをすすめます。
この時「新規事業の室長を務めた」とか「営業部次長に就いた」といった部署や役職の位置エネルギーではなく「連携不足解消に組織横断的な役割を買って出た」「不足していた○○の技術を補うために部署に専門部署を作った」など自分がどんなことをしてきたかという「運動エネルギー」の実績を書いてみてください。そうすると、今後自分がどの部分をさらに深めればよいか、エネルギーの矢を放つべき方向性が現実味を持って見えてくるでしょう。
休みの日をつぶして社内接待に時間を使うより仕事の専門性を高める時間を持つ方がよい等がわかれば良いです。そうすることで3歩目をどこに踏み出すから、おのずと見えてくるはずです。
④本格的に3歩目を踏み出して「キャリアの大三角形」を作る
3歩目には、今まで自分が蓄積してきた経験からくるものの見方や価値観、センス(情報編集力)がそのまま反映されます。その意味では、今迄の自分の人生のすべてが凝縮されていると言ってもいいでしょう。
それでは情報編集力とはどういうものでしょうか。それを示したのが下図です。
正解が無い問題に対して、思考力、判断力、表現力を駆使して仮説を創り出し、自分も含めて関わる人がみな納得できる「納得解」を導き出せる力です。
キャリアの掛け合わせは無限大
以前私は、13歳のハローワークマップというものを作ったことがあります。普段私たちは自分が考えているより狭い世界の中で生きています。例えば、自分の仕事が他の職業とどれだけつながりがあるのか書き出してみましょう。
13才のハローワークマップが見られる公式サイトはこちら
https://www.13hw.com/home/index.html
例えば、ネイルアーティストは「ネイル」✖「アート」の掛け算によって生まれた職業です。斬新なのはアートを持ち込んだ点です。
また、若者に人気の「お笑い芸人」。文学賞受賞者を始め、最近では「元お笑い芸人の学校教師」や「元お笑い芸人のコンサルタント」「元お笑い芸人のファイナンシャルプランナー」まで登場しています。芸人の中で生き残っていくのは非常に大変ですが、1万時間をクリアしているなら、2歩目、3歩目の踏み出し方次第で、新しい境地を拓く可能性は十分にあります。
これから残る仕事、なくなる仕事を考えてみる
今後、AIが急速に発達するにつれ、人間がしていた仕事がどんどんAIを搭載したロボットに取って代わられ、やがて人間の脅威になるのではないかと議論されています。
駅の改札口にはかつて「切符切り」という仕事をする駅員がいましたが、自動改札の導入で姿を消しました。「運転士」の仕事もコンピュータ制御による無人運転の導入が進めば必要なくなりそうです。それに対して「車掌」の仕事は意外と生き残ると考えられています。急病人への対応や突発的な事故、想定外の状況が発生した場合、柔軟に対応しなくてはならないからです。
1つの仕事の中でも「AIに取って代わられる部分」と「生き残る部分」が存在します。自分が今、やっている仕事がどちらの部分に当てはまるのか、よくよく考えてみる必要があるでしょう。
あえて「不利な勝負」に打って出よ
私自身の経験から言えるのは、1歩目、2歩目の軸足がしっかりと見えているなら、とにかく思いっきり「3歩目」を踏み出してみるということ。
「得をしよう」とおもっていたら応援は得られないし、「失敗したくない」と計算し過ぎたら絶対に飛ぶことはできない。「新しい地図」の3人がネットで72時間の生番組に挑戦しました。元SMAPの彼らは40代。まさに無謀で不利な勝負だったけれど、世の中の多くの人に応援され、復活を印象つけられました。40代のキャリアを考えるうえで象徴的な出来事に映りました。
私は教育の分野で「自分が1人で」何かをしようとしているわけではなく、150人の「自分ネットワーク」で改革に挑戦しているのだと思っています。
⑤描いた三角形を「三次元化」する
3歩目をできるだけ大きく踏み出し描き切った3角形の面積の大きさが自分のキャリアの希少性を示すものとなります。この3角形が大きいほど、つまり希少性が高いほど、活躍できる範囲、関わることのできる権限は広がります。仕事の上でも誰かの指示に従って与えられた業務を遂行する場面よりも、自らがイニシアティブをとって進める方が多くなります。
希少性の高さはまた、他者から求めれれる機会の多さになって自分に返ってきます。自分を売り込むためにあれこれ苦心することや、仕事を得る為に不利な条件に妥協することが減り、相手の方から「あなたと仕事がしたい」「このプロジェクトに力を貸してほしい」とオファーされる機会が増えるでしょう。
このような形で仕事ができるようになってくると、次は自分のキャリアをどのように高めていくかを考える余地が出てきます。キャリアを積み重ねていくことで、社会にどう貢献していきたいか、自分の人生をどのような価値あるものにしていきたいのか、それが「立体化」です。
フランスには「ノブレス・オブリージュ(身分の高いものがそれに応じて果たすべき社会的な責任と義務)」という言葉がありますが、まさに3角形の高さを出していくのは、徳を積むなど、宗教的な祈りにも似た行為なのです。
⑥積み上げたクレジットによって人生を豊かにする
3角形を3D化してできた立体の体積は、他者から得られるクレジットを示します。前述したとおり、立体が大きければ大きいほど、活躍できる場所が広がり、自分の人生の自由度や選択肢が広がります。
この一部が報酬で残りは自分の人生を豊かにするために活動できる範囲を示します。例えば、利益を目的にしない社会的な活動をやってみたり、そのような活動をしている団体に出資したり、さまざまなことができるでしょう。
ここで見てほしいのは、「クレジット」と「報酬」の関係です。
報酬だけのことを考えれば、クレジットを全部換金すればいいでしょう。しかしそれだと、自分が自由に活動できる範囲もなくなってしまいます。
報酬とは、もちろん仕事の対価として得られるものですが、自分が積み上げてきたクレジット、言い換えれば信用力に対して支払われるものなのです。
いくら能力や自信や実績があろうと、他者からの信頼と共感が得られないような仕事や、仕事の仕方をしていたら、報酬はいつまでも増えることはないでしょう。
それこそがライフデザインということなのだと思います。
【信用がある人の10か条】
①挨拶ができる
②約束を守る
③古いものを大事に使う
④人の話が聴ける・・コミュニケーションリテラシーが高い
⑤筋を通す・・ロジカルシンキングのリテラシーが高い
⑥他人の身になって考える・・ロールプレイリテラシーが高い
⑦先を読んで行動する・・シミュレーションリテラシーが高い
⑧気持ちや考えを表現できる・・プレゼンテーションリテラシーが高い
⑨潔さがある
⑩感謝と畏れの感覚がある・・成熟社会では人間の宗教性が問題にされるようになる
40代の「よくある悩み」に答えます!
Q①プレイヤーとして部会上の成果を求められ、管理職もやり、家庭も何かと忙しい毎日を送っています
A.まず何かひとつをやめてみましょう。
第一章で「自分リストラ」について話しましたが、すでに自分のキャパシティをこえているのに、新たに何かをやそうとするから「時間が無い!」と感じてしまうのです。そうではなく、何かを「やめてみる」ことから初めてみてください。
中でも一番時間を奪うものは、これまで「なんとなく」続けてきた人間関係ではないでしょうか。私は夜8時半から9時半になると、たとえ自分が集合をかけた集いであっても爽やかに帰ることにしています。
Q②明らかに出世ラインから外れており、もはや同期を逆転する見込みはありません
A.現場に留まって自分を専門職化する手もある
最近は組織内の階級ではなく、ある分野でのエキスパートを目指していくというパターンもあります。
ただし1つ知っておいてほしいのは「会社は自分の人生を記憶してくれるものではい」ということ。どんなに会社に貢献し名をなしたと自分では思っていても、会社は人が入れ替わっていくものですから、いつの間にか忘れられてしまうものです。
創業者ですら、株を手放せば忘れ去られる運命にあるのです。
会社は人だと言われますが、組織の機能としては、人ではなくシステムの維持が使命であることを頭に置いておきましょう。
Q③自分の市場価値がわかりません
A.「3人の人」から話を聞いてみましょう
組織の中では、上司や人事などからの評価を受けるので、自分の今の力や組織内でのポジションは、だいたい判断できるでしょう。問題なのは、いざ、外に向かって踏み出す時です。
往々に組織内での自己評価と外に出て受ける評価は、組織にいた時間が長ければ長いほど食い違っている可能性が高いです。自己評価だけで市場にでるのは、かなりリスクが高いことを知っておくべきでしょう。
そこで、人材スカウト会社、競合他社に勤める友人、人事部の同期の3名に、書き下ろした履歴書を見せてみましょう。
自分を客観視することに関連して、最初に紹介した「運動エネルギー型の履歴書を書く」こともやってみてください。いったん外に出たら、役職などよりも「何をやってきたか」「何ができるのか」という運動エネルギーの方がカギになります。
Q④転職を考えているのですが、次の会社はどういう基準で探せばいいでしょうか?
A.基準は他者に聞くものではなく、自分で作り出すものです
世の中に「自分が活躍できる会社」も、お店で売られている商品のように、どこかで完成品が売られているわけではありません。
それよりも「自分が活躍できる仕事」を自分自身が開拓することを考えましょう。
スタートアップの会社や未完成の会社は確かにリスキーです。しかし転職の本質は、自分という商品を市場に投資することです。
ただし投資するのは「お金」ではなく「エネルギー」
リスクのない投資なんてありませんよね。どんな企業に入り、どんな場所で働いても、多かれ少なかれリスクは生じます。
最初に戻りますが、自分が活躍する場所がほしいなら、受け身の姿勢で待つのではなく、自ら動いて作り出すしかないことを覚えておいてください。
45歳からの「くらしと家族」これからカギになるのは「複線型の人生設計」
今や人生は90年時代に突入し、定年してからもあと30年、人生が残されています。
ということは、人生は富士山のような大きな山を1度登って降りる「一山主義」のイメージではとらえることができないものになったと言えます。
富士山型のひとつの仕事を人生をかけてやり切る一山主義のイメージから、いくつもの山が連なる「八ヶ岳連峰守備」に修正する必要があるのです。
人生に新しい山並みと、その「裾野」を作ろう
ただしその連なりを作っていくのは自分自身になります。一番メインの山を登っていくときに、同時に左右に新しい山の裾野を準備しておくひつようがあるのです。というのは、今の組織の山を降りる時に自動的に次の山が用意されるわけではないからです。
そのためには自分が所属するコミュニティーを複数持つことです。
所属できるコミュニティーが複数あることで、多様な人たちとの新たなネットワーク=人生の裾野が広がります。このことが豊かな人生をおくるカギになってきます。
私たち夫婦の場合は、コミュニティのひとつに「テニス」があります。いまではテニスのコミュニティだけで3つあり、夏は八ヶ岳で合宿をしています。
一方、私は「60歳からは恩返しの人生だ」という考え方を持っています。そこで、国内外を問わず、何かに貢献できるようなコミュニティを作り、活動を続けています。
前にも触れた通り、人が何かをマスターするには、およそ1万時間かかると言われています。趣味やスポーツでも1万時間あれば1つのことをマスターできるとわかれば、これからの40~50年で、あと3つから6つくらいの山をつくることは、もうおわかりでしょう。
このあとの人生をどう形作るかを自らに問いかけ、パートナーと議論し、人生の視点、視線、視座、を複数にしておいてください。そのことが後半の人生への覚悟を決める、またとない機会になるでしょう。
あとがき
地球上に初めて出現した「人生が100年ある国」にて
これからは45歳から30年間の仕事の中で、どんな大三角形を作るのか、どんな希少性を確保するのか、どんな人生のピラミッドを建てるのか・・その美意識や哲学性を問われる時代になるだろう。
だからこそ、折り返しの「45歳の決断」がカギになる。
私の場合は、東京都で義務教育初の民間校長になることだった。読者にもこのような勇気ある決断ができるようにエールを贈ろう。
いや、勇気というのはカッコよすぎだ。計算ずくでも無理である。
無謀な一歩を踏み出せばよい。
その無謀さが、あなたの未来を拓くことになるのだから。
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そんなスーパーマーケット業界にナビゲートします!
1st.転職への戦略を練ろう!
まず転職をすることを決意した時にはスケジュールを組む必要があります。
会社に退職の意思を示してから8か月以内に就職するのが良いと思います。
上図を参考に、ご自身のスケジュールをイメージしてみてください。
何だか心のモヤモヤが晴れ、ワクワクしてきませんか?
2nd.最強の「転職・攻略の書」と共に準備を進める
日本で最も就職が難しかった時代のことを「就職氷河期」と言います。
バブルがはじけ、先の見えない長い不況に入り(失われた30年と言われる)、しかも子供の数が一番多かった団塊Jr世代が就職・転職活動をしていた時代です(1995年~2005年)。
その時代に最も有名で、最強の書と言われていた本が「面接の達人(通称:メンタツ)」です。
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履歴書はどんなことを書くのか?面接ではどんなことを話すのか?それは”2つ”に絞られる
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今回も最後まで読んでいただき有難うございました。
今後も有益な情報が提供できるよう頑張ってまいります!