コロナが感染拡大する中で実感するのが、スーパーマーケットが社会の中でとても大切な役割を担っているという事実です。無数にある食材をその地域に合わせてセレクションすることで、カートを押して店舗を1周まわったら、必要なモノは一通り揃っているはずです。地域のライフライン(生命をつなぐ存在)としての大切な役割を担っています。
地域に合わせたセレクションってどうやって実現するのですか?
とてもいい質問ですね!それでは今回は、どのようにスーパーマーケットが地域のニーズを捉えて商品ラインナップを決めているのか話していきたいと思います。それではどうぞ!
野菜、鮮魚は地元の市場から仕入れています(だから新鮮、安心)
チェーン店になると100店舗近い店舗を持っているスーパーも少なくありません。しかし店舗が立地する地域によって食べられている食材は少しづつ違います。大衆魚なども品揃えしながら地域の食文化に合わせた魚なども仕入れて置いていく、そんな店舗別のきめ細やかな対応をする必要があり、各店の売場責任者やエリアバイヤーと連携しながら地域のニーズを満たしていっているのが良いスーパーマーケットです。
高度成長期は全店の規格を統一して大量仕入れ大量消費で価格が安くあれば良いという時代がありましたが、現在は「個店対応」ができる企業が業績を伸ばしていっています。
また地場市場では、長年のお付き合いが大切になります。同じ地域で商売をする間柄、良い時も悪い時もあります。お互い助け合うことで、鮮度の良い商品を安定して仕入れられるようになります。これは青果市場でも水産市場でも同じです。
その様な理由から、地域の皆さんの食卓に上がる良質な生鮮食品(野菜、果物、鮮魚、食肉)の仕入れを担えるのは、やはり老舗のスーパーマーケットの方がアドバンテージがあります。特に品薄の時に顕著ですが、同じ価格で販売しているレタス1個を比較しても、老舗スーパーにあるレタスは鮮度が良く、ディスカウントにあるレタスは傷んでいるという現象が見られるのはそういう理由です。(是非そのような時があれば、比較してみてください)
また青果物は店舗で管理する側の目利きや知識が必要になります。レタスで言えば裏の色が赤茶けた色に変わってきたら、早く売り切り、鮮度の良い物を販売できるように商品を回していく(夕方のタイムセールで鮮度の良いうちに売り切って、明日からは新しい商品を出そう!など)、そんな細かく売場に目と手が入る様な人員配置や判断基準含めた教育ができる企業だと、いつ行っても安心して商品を購入することができます。
近年では鮮魚や青果については、自社で店舗展開するのが難しいため、地元の専門テナントが入っているスーパーをよく見かけます。
食品は膨大な市場データを活用し、地場メーカーとの取引も盛んです
調味料や乾物、カップ麺やお菓子、ペット飲料、お酒なども、長くて半年に一度、細かな企業では3か月に一度(季節で1回)「棚替え」という作業を行っています。これは売れない商品を廃盤にして(値下げして売り切り)、売れる可能性のある新商品に入れ替えていくバイヤーの作業ですが、棚替えを行うことで常に売場が活性化している状態となります。メーカーは売れない商品は作らなくなりますので、常にコロコロと市場のニーズに応じて売場が変わっている理由はそれです。
膨大な販売データを分析しながら、売れる可能性のある新商品を導入する為にはどれかを廃盤にして、どれかをカットしなくてはなりません。バイヤーの業務の神髄はそこにあると言っても過言ではありません。(詳細は以下記事にて)
またそれぞれの地域(主に「市」が単位)には他の地域では知られていないが圧倒的に支持の高い食品があります。醤油やソースなどはその傾向が強く、「この地域は昔から○○醤油です」という話は多いです。
反面「キッコーマンの生しょうゆ」は日本一売れている醤油ですので、地域のスーパーの中で一番の低価格を出せるか?が大切なポイントになります。
”全店一律商品&一律価格ではいくら安くても勝てない時代”に入っていると最近強く感じます。
地元に愛されている商品をしっかり販売しながら、話題の商品はきっちりと品揃えし、価格競争する売れ筋商品は低価格を出せるか否か?の世界戦です。
惣菜、寿司は特に地域性があるのでインストア製造♪
そして現代スーパーに大切なのが”地域のキッチンになる”という考え方です。共働き家庭がほとんどで、料理は働きながら男女双方で担う時代になりました。食材を販売するだけでなく、家庭の代わりに料理を担うというニーズがますます増えていくように感じます。
地域特性に合わせて、高齢者世帯の多い店舗ではひじきや高野豆腐などの和風惣菜、少し高品質なお寿司の品揃えや焼魚煮魚などの品揃えが求められますし、若い世帯が多い店舗では揚物、オフィス街では平日限定で美味しくて安いお弁当やランチ寿司の品揃えを強化する必要があります。
時間帯に応じて出来立てアツアツを売り込んだり、地域の世帯人数に合わせて小分けした個食パックを作ったり、皆で食べる大盛りパックを作ったり、雨が降って売れない時は製造を少なく調整したりとインストアキッチンを持った寿司、惣菜部門、ベーカリ部門も含めて売上と利益を担う、今スーパーマーケットでは最もアツイ部門です。
最後に地域で愛されるスーパーマーケットになるために・・
それではまとめです。
スーパーマーケットはライフライン。地域の方々の代わりに地域の市場と連携して鮮度の良い生鮮食品を仕入れてきて鮮度の良いうちに食べていただく。
地域独自の商品を販売しながらトレンドや季節に合わせて販売する商品を入れ替えながら、人気商品については地域で一番安く販売する。
そして最後は、地域のキッチンとなり、ご家庭の代わりに料理を行い(時にはパンを焼き)、出来立てのおかずを販売する。そしてそれが美味しい!
最後にお客様に「また来るね」と言っていただける家族の様な、気持ちの良い接客ができるスーパーマーケットが最高のスーパーマーケットだと思います。
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②”お客様のおいしい笑顔と健康をつくる”他者貢献の仕事です。
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1st.転職への戦略を練ろう!
まず転職をすることを決意した時にはスケジュールを組む必要があります。
会社に退職の意思を示してから8か月以内に就職するのが良いと思います。
上図を参考に、ご自身のスケジュールをイメージしてみてください。
何だか心のモヤモヤが晴れ、ワクワクしてきませんか?
2nd.最強の「転職・攻略の書」と共に準備を進める
日本で最も就職が難しかった時代のことを「就職氷河期」と言います。
バブルがはじけ、先の見えない長い不況に入り(失われた30年と言われる)、しかも子供の数が一番多かった団塊Jr世代が就職・転職活動をしていた時代です(1995年~2005年)。
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履歴書はどんなことを書くのか?面接ではどんなことを話すのか?それは”2つ”に絞られる
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【中谷章宏さん紹介】~リーダー論の講演より~
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スーパーマーケット業界のすべてを解説
今回も最後まで読んでいただき有難うございました。
今後も有益な情報が提供できるよう頑張ってまいります!