スーパーマーケットの世界へようこそ!
今回は、昨今の食料品における値上がりの状況と生活防衛術について話を進めていきたいと思います。
スーパーマーケットの現場にいると、現在、メーカーさんからの値上げ要請が断続的にきており、これは近年に無い状況だと感じています。
今回の物価上昇は避けることが出来ない不可避な現象です。
この状況に対し生活防衛術(お得に買い物ができる方法)ついて詳しく解説していきたいと思います。
本記事の信頼性
私は「販売職×食品」業界で、これまで2回の転職に挑戦してきました。
✅1度目は24歳の時”スケールアップ”転職
地域生協から一部上場GMSへ
✅2度目は30歳の時”ステージアップ”転職
一部上場GMSから県域一番の食品SMへ
売場責任者(主任)→バイヤー、店長、事業責任者へ
タイプの違う3つの食品小売企業で経験を積む業界のプロです。
【Twitter】https://twitter.com/masa_m2
2022年に業界知見をまとめた著書
「スーパーマーケットの新潮流」を出版しました。
物価の上昇について
Intage知るギャラリー ~値上がり実態と暮らしの防衛術~よりhttps://gallery.intage.co.jp/neage2023-1/
まず現在の物価上昇については、上記を資料を読むと、スーパーマーケットの品揃えは小型店であれば7000品目・中型店1万品目・大型店2万品目程度である中、値上がり品目が2万822品目であるということは、全ての商品が値上がりした、かつ、全体で14%の値上がりとなっているということになります。
単純計算ですが、昔であれば1回の買物が2,000円であった時に
今、同じものを同じ数だけ購入したら1回の買物が2,280円になってしまう
ということになります。
資料:総理府「消費者物価指数」
消費者物価指数を見ても、生鮮含む総合指数(青線)については、2021年9月あたりから2年にわたり前年越えが続いている状況です。この上昇はまだ止まる気配を見せていません。
生活防衛は急務!
それではスーパーマーケットのプロが教える生活防衛術を紹介していきます。
生活防衛術①買物回数を減らしPB(プライベートブランド)に切り替える
まず節約するのであれば、買物に行く回数を減らすべきです。
今必要なくても「タイムサービス」していれば買ってしまいませんか?
スーパーマーケットの中の人が言うのも何ですが、必要なモノだけ購入することは不可能です。
無駄なものを買わない=買い物回数を減らす が最も節約になるはずです。
もう一つの大きな節約術としては、同じものを高く買っているということがあります。
それは、私はよくCGCで例えますが、キューピーマヨネーズ(300g)を298円(グラム単価0.99円)でいつも買っている人と、CGCマヨネーズ(500g)258円(グラム単価0.52円)で購入している人を比較するとグラム単価で約2倍の差があります【倍の値段で買っている】。
CGCマヨネーズはキューピーが作っているマヨネーズなのです。
(カゴメが作っているCGCケチャップも同様です)
同じ様にPB(プライベートブランドと呼ばれる)商品に毎日使う調味料をツイッチすることで、大きな節約が実現できます。これを活用しましょう。
これはまず最初にやるべきです。いつも買う物はPB商品に切り替える。品質や味はそんなに変わらないと思います。特にCGCは多くのスーパーの連合体なので、出荷先も多く品質も高い商品が多いと思います。
さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご一読ください。
生活防衛術②ポイントを最大活用しお得(キャッシュバック)をGet!
ポイント活用(ポイ活)で同じものを実質安く購入することができます。
例えば電子マネーチャージポイント10倍デーで現金を電子マネーに変換することで事前に1%還元を受けておきながら、購入する日はポイント5倍デー(2.5%還元)に購入する。これだけでも3実質3.5%安く購入するのと同じことになります。
これを愚直に繰り返すことで、毎月の食費が5万円であれば、毎月1,750円の現金を貰うのと同じことが発生します。同じものを同じ値段で購入したとしてもポイントの付き方が違うからです。
その他にも最近は商品をお得に買えるアプリクーポンが増えてきています。ある商品を購入すると自動でポイントが付与されるサービスなのですが、メーカーも若者のTV離れが進み、商品を知ってもらう販促費の使い方が変わってきていることもその要因となっています。
ポイ活について更に詳しく知りたい方は、以下の記事をご一読ください。
生活防衛術③ディスカウント店舗を最大活用する
世の中には通常のスーパーマーケットとは別に、同じ食品を更に安く購入できる「ディスカウントスーパー」というお店があります。
私の価格調査では、通常のスーパーマーケットとディスカウントスーパーの価格差は7%~10%存在します(私の著書:スーパーマーケットの新潮流より)。
何故このようなことが可能になるのかというと、従業員が少なく運営できる仕組みがある(つまり運営コストが安い)、食品とは別の商品(雑貨、薬、家電等)も同じフロアで販売しており、そちらで利益が確保できるためなのですが、生活者にとっては有難いお店です。
反面デメリットもあります。食品についてはディスカウントスーパーの方が安いのですが、野菜やお肉の鮮度や品質が良くないという”生鮮品の品質が劣る”というのがこれまでのディスカウントストアのウィークポイントでした。最近は”生鮮品の鮮度や品質が高く価格も安い”を売りにしている「ロピア」に代表される生鮮ディスカウントスーパーが現われ、人気を博しています。
「激安の殿堂ドン・キホーテ」も食料品の品揃えには定評があります。
同じ買うなら生鮮ディスカウントスーパーで購入すべきです。
また、生鮮ディスカウントスーパーが無い地域でもドラッグストアの「コスモス」ではかなり安く食品を購入することができます。こちらは薬で利益を確保できるから食品は集客のための販促であると割り切っているために実現できているですが、家計を守るためにコスモスを活用しない手はありません。全国にありますので是非行ってみてください。
更に詳しく知りたい方は、以下の記事をご一読ください。
生活防衛術④1個の価格ではなくストックできる大容量低単価商品を購入する
次にストックできるものに関しては、一度に大量に購入することで安く買える「大型パック」を購入することで賢い節約ができます。
例えば、お米「こしひかり」を購入する場合、
5kgでは1580円、10kgでは2880円という値段設定になっている企業が多いです。
5kgを2個買えば3,160円ですので、一度に10kgを購入すると差額で280円(割引率10%)も安く購入できます。
冷凍食品も同様で、冷凍食品10倍ポイントデーや半額デーなどに買い溜めしましょう。
そして冷凍できる生肉は、もはや冷凍食品です。安い時に安い大パックを買い溜めしましょう。
またコストコがお近くにあれば、かなりのディスカウント商品があります。年会費を払ったとしても月に数回行けば簡単に元が取れますよ。
生活防衛術⑤とは言え、チラシの日替り特売が最も安い!というのが真実
最後にスーパーマーケットの中の人が言うのも何ですが、スーパーマーケットで作成している新聞折り込みチラシは、集客が目的です。来てくれなければ何の意味もない紙です。
かつ他社のチラシと価格競争をしなくてはならないため、チラシの日替り商品は原価割れ(仕入れ価格より販売価格の方が安い)の商品が沢山入っています。
卵、牛乳、ヨーグルト、食パン、食用油、ペット飲料、野菜、カップ麺など
最近はアプリで新聞折り込みチラシが見れるようになりました。
今日どこのスーパーに行くか決める時は事前にチラシを見て、日替り商品が我が家に必要な商品であるか確認したうえで行くのがベストです。
いろいろありますが、価格だけで言うと、結局日本では未だに「チラシの日替り商品」が最も安いのが現実です。
まとめ
【まとめ】
・そもそもの買物回数を減らす。できればSALEをやっている週末に買い溜めが良い。
・家の定番調味料をPB(プライベートブランド)に切り替える。
・カードやアプリのポイント還元(ポイ活)を最大に活用する。
・生鮮ディスカウントスーパー(コスモスやドンキも!)を活用する。
・「大容量でお買い得」のものを購入する。お米やお肉、冷凍食品はマスト!
・日替り特売は必ずチェック!原価割れの超お買い得商品はチラシに掲載されています。
いかがだったでしょうか?
食料品価格が14%も上がっている昨今、生活防衛をすることで、いままで以上に安く購入することが可能になります。
ぜひご活用くださいませ。
「販売職×食」業界で働いてみませか?
新卒で入った会社での自分の成長が感じられなくなりました。
先輩社員を見てると自分の将来が心配で・・。
若いうちに有益な経験を積んでおきたいと思い転職を考えているのですが、どう進めるのが良いのか・・悩んでいます。
そんな方にスーパーマーケット業界をおすすめします!
スーパーマーケット業界で働くメリットは、
【業界の特徴】
①仕事の汎用性が高く、現場のスキルを獲得することで日本中どこのスーパーでも正社員として働くことができます(専門性がある仕事)。
②”お客様のおいしい笑顔と健康をつくる”他者貢献の仕事です。
③”食べる”は不況に強い。コロナ禍ではむしろ売上が伸長する等、世の中の情勢に左右されにくい安定した業界です。
④お店の仕事だけではなく仕入担当(バイヤー)、物流管理、施設管理、人事総務、関連会社への出向など幅広い仕事をすることができます。
そんなスーパーマーケット業界にナビゲートします!
1st.転職への戦略を練ろう!
まず転職をすることを決意した時にはスケジュールを組む必要があります。
会社に退職の意思を示してから8か月以内に就職するのが良いと思います。
上図を参考に、ご自身のスケジュールをイメージしてみてください。
何だか心のモヤモヤが晴れ、ワクワクしてきませんか?
2nd.最強の「転職・攻略の書」と共に準備を進める
日本で最も就職が難しかった時代のことを「就職氷河期」と言います。
バブルがはじけ、先の見えない長い不況に入り(失われた30年と言われる)、しかも子供の数が一番多かった団塊Jr世代が就職・転職活動をしていた時代です(1995年~2005年)。
その時代に最も有名で、最強の書と言われていた本が「面接の達人(通称:メンタツ)」です。
私もこの本を参考に転職を成功させてきた1人であり
履歴書はどんなことを書くのか?面接ではどんなことを話すのか?それは”2つ”に絞られる
ということが分かりやすく書かれており普遍的で読みやすいのでおすすめです。
【中谷章宏さん紹介】~リーダー論の講演より~
↓ 「面接の達人」の内容を詳しく知りたい方はコチラの記事をご覧ください!
3rd.良い企業の面接がGetできる「プロの転職サイト(完全無料)」を使う
退職すると失業保険の手続きでハローワークに行き、求人情報を閲覧することができますが、大手の優良採用募集はあまりないと思います。
なぜなら優良の採用募集は、募集を出す媒体が事前に決まっているからです。
企業は質の高い人に来てほしい。日本には解雇規制があるので一度雇用したら解雇することが出来ないからです。失敗したくないので、きちんと転職サイト(エージェント)で人材を選別してもらい優秀な人を集めた中から採用したいと思うからです。
しかし多くの転職サイト(エージェント)に登録しても情報の整理が出来なくなるだけです。
無名で高額なサイトでは無く名の通った大手の「無料で利用できる」転職サイトに登録することをお薦めします。
悪い噂が立ったらメディアに取り上げられ企業の存続に関わるため、利用者が満足するサービスを確実に提供してくれるからです。
おすすめは、TVCMで一番流れている「マイナビ」
【”マイナビ転職”というフレーズで有名】
成約した企業から収入を得るので応募者からは”完全無料”なので安心です(2022年10月現在)
20代・第二新卒・既卒向け転職エージェントのマイナビジョブ20’s
未経験職種への転職で有名な「アーシャルデザイン」
こちらも企業側からの報酬により利用者は”完全無料”です。
アーシャルデザインは、未経験向けの企業案件を多く保有しており、転職成功率が86%ととても高いです。未公開の求人数も20,000件と業界の中でも最大級なので、あなたにあった求人がきっと見つかると考えます。
↓ 私の実際に経験した”スーパーマーケット転職物語”はこちらから!
スーパーマーケット業界のすべてを解説
今回も最後まで読んでいただき有難うございました。
今後も有益な情報が提供できるよう頑張ってまいります!
スーパーマーケットのビジネスモデル シリーズ