
物価高が止まりません。電気代・ガス代に加え、食料品も次々と値上がりし、家計への負担は年々大きくなっています。
そんな中、全国で急成長しているのが
ディスカウントドラッグストア『コスモス』です。
「コスモスは本当に安いのか?」
今回は、スーパー業界で長年働いてきた視点から、
実際に価格調査を行い、その実力を徹底検証しました。
さらに記事後半では、
- なぜコスモスは安いのか
- ローカルスーパーはどう戦うべきか
- 今後の食品業界はどう変わるのか
まで、業界視点で分かりやすく解説します。
それではどうぞ!
本記事の信頼性

「販売職×食品」業界で3度の転職を経験。
- 地域生協 → 一部上場GMS
- GMS → 県域No.1食品スーパー
- 49歳で “ライフスタイル実現型転職”
を経験し、
惣菜・バイヤー・店長・事業責任者など、
食品小売業界を幅広く経験。
現在も食品スーパー業界で働きながら、
「会社で詰まない準備」
をテーマに発信しています。
ディスカウントドラッグ『コスモス』とは?

全国に約1300店舗を展開するドラッグディスカウントコスモスの年間売上は速報値で7550億円であり日本の小売業界の中では2022年で14位ランクインしました。
注目すべきは成長率を表すCAGR値が10.2%であること。これはドンキホーテを擁するパン・パシフィックやツルハホールディングスに続く高い成長率となっています。つまり人口が減り続けている日本においても成長し続けている状態であるということです。
資料①:コスモスIR情報
資料②:小売業売上ランキング情報

ディスカウントともに成長を続けるドラッグストア業界にあって、ツルハホールディングスのように多くの企業がジョインし拡大していく企業体と違い、コスモスは単体で拡大しているという特徴があります。その姿はユニクロやヤマダ電機と重なります。
コスモスの価格は、OTC薬品(市販薬)はもちろん安く、食品もディスカウント並みに激安販売しているにも関わらず利益をしっかり出せる(経常利益率4.0%超えは普通のスーパーの2倍)ビジネスモデルを確立しており、このまま拡大していくと思われます。
面白いのは対照的に百貨店業界の成長率(CAGR値)、こちらは総じてマイナスであり業態が衰退している様子を見て取ることができます。日本人の価値観が転換しているとも言えます。
コスモスの食品は本当に安いのか?価格調査結果発表!
続いてコスモスの食品について実際に私が店舗に足を運び、価格の調査を行いました。
【比較企業】
※企業の優劣にもつながるため企業情報は一部伏せさせていただきます。
・普通のスーパー・・・筆者がいつも行っている安いと言われている食品スーパー
・DS①・・・食品ディスカウントを看板に掲げているディスカウントスーパー
・DS②・・・筆者が住んでいる県内で最強のディスカウントスーパー
・ロピア・・・目下、日本で一番勢いのあるディスカウントスーパー
・コスモス
【調査品目数】
リピート率が高く、カテゴリーで日本一売れている19商品
【調査カテゴリー】
⚫乳酸菌飲料 ⚫牛乳 ⚫パン ⚫食用油 ⚫インスタント麺 ⚫調味料
⚫アイス ⚫ペットボトル&飲料 ⚫菓子
【価格比較について】
コスモスの店頭価格は税込表示になっているので、店頭表示から税金を抜いた額で比較を実施しています。
それでは結果発表です!

コスモスの価格は先日紹介した現在最強のディスカウント「ロピア」には負けましたが、19品目中6品目で一番安いという結果となりました。
私がいつも価格調査を行う時に算出する「価格偏差値」も付けています。
★詳しくは、私の著書をご覧ください★
見方としては、価格を安く感じるを数値化すると、ロピアの偏差値が63.1でコスモスは56.1ということになります。ロピアの価格安さ感は改めて凄いですね。

ローカルスーパーの今後の戦い方

まず前提としては、コスモスは食品が安いですが、生鮮食品(お肉、お魚、お野菜)と惣菜の取り扱いが無いので、食卓に上る料理の材料が揃わない”違う業態”のお店であるということは認識しておく必要があります。
また、クレジットカードやQR決済も使えませんしポイントカードも存在しないというマイナス面もあります。収益の一部を販促費として集客のために自社でしか使えないポイントとして還元していくという手法を取らず、原価をその分安くする意思表示でもありますし、レジ作業が複雑にならないので、働く人が簡単である教育費も掛からないというメリットの方を取っているということだと思います。(EDLPの神髄であるとも言えます)
しかし近くにコスモスが出店した。場合、かなり安く食品が買えるので、強敵である認識は必要だと思います。上記調査のカテゴリーについては要注意で、価格差については見ていく必要があると思います。
ディスカウントスーパーは近くにコスモスが出店したら、ある程度、価格を合わせています。全部の価格合わせをすると利益バランスが大きく崩れますので企業独自のスタンスや戦略が必要です。

これからの時代に必要なのは「安さ」だけではない
今回紹介したコスモスは、間違いなく今の時代に合った強いビジネスモデルだと思います。
しかし一方で、価格競争だけでは生き残れない時代にも入ってきています。
食品スーパーには、
- 生鮮食品
- 惣菜
- 地域密着
- 接客
- 売場提案
など、ディスカウントには無い価値も存在します。
これからの時代は、「どこが一番安いか」だけではなく、
「自分に合った店をどう使い分けるか」が重要になっていくのかもしれません。
「会社で詰まない準備」という考え方
このブログでは、食品小売業界の話だけではなく、
- 会社依存リスク
- 転職カード
- 40代からのキャリア戦略
- 人生再構築
についても、実体験ベースで発信しています。
時代が変わるほど“選択肢を持つこと”の重要性は増していきます。
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